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2012/12/29(土)
REIT上昇・震災前水準回復
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REITとはオフィスビルなどに投資して収益を稼ぐ不動産投資信託のことである。東証REIT指数が東日本大震災前の水準を回復したという。投資者は海外投資家、地方銀行に加え50代以上の個人が増加したようだ。しかし、なんといっても効果が大きかったのは日銀が500億円の枠を1000億円に、さらに1500億円へと広げ、投資を後押ししていることであろう。その原因は利回りが4〜5%と高水準を確保してきたことによるものであることは疑いない。だが懸念材料があることも確かであろう。 国土交通省が先月末発表した地価動向によると全国150地区のうち34地区が3か月前より上昇し、29地区が下落した。マンション需要が上昇し、上昇が下落を上まわったというのである。しかし、全国基準地価は21年間下落し放しである。このギャップはなんであろう。このギャップを解明しないまま鵜呑みにはできないとわたしは思う。三井不動産、住友不動産をはじめ不動産株が自民党安倍総理再登板で高値を付けた。しかし、わたしは多少の不安を覚える。企業が海外へ生産拠点を移したり、高齢者が増え、子どもたちの数が減っている日本の現状は移民政策でも採らない限り土地への需要は減っていくはずだからだ。慌てず、騒がず、じっくり見てから駒をすすめようじゃないですか。
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