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2012/12/21(金)
環境技術一歩前進(バイオ燃料)
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バイオエタノール技術革新で一歩前進の朗報があった。これまでサトウキビやトウモロコシの実などでバイオエタノールが生産されてきた。食料や飼料と競合するため価格高騰が問題となってきた。2011年の世界全体での生産量は約223億ガロン。バイオエタノールは植物が原料であるため二酸化炭素をださないと換算される。RITE(地球環境産業技術研究機構)、ホンダ技術研究所(ホンダの子会社)、米エネルギー省などが共同開発したバイオエタノールの実証実験を来年度はじめるという。原料は食料にならない植物の茎や葉など。これまでの実験ではガソリンと同等価格でエタノールが作製できるところまで想定しているとのこと。製法は菌を利用して植物に含まれる糖を発酵させてつくるのであるが技術革新の特徴点は二つ。一つは糖をとりだす前処理技術(米エネルギー省)、二つ目は湯川英明GRらの開発による遺伝子組み換え菌(RITE)。今後、バイオエタノール1ガロン(約3.8リットル)の価格を2.5$程度にできるといい、従来の約半分くらいのコストで生産が可能になるというから驚きです。この価格がガソリンとほぼ同等の生産費となる。スケジュールは13年に千葉県の試験設備で実証実験をおこない、14年に米国で1日1トンの試験生産をし、その後、米企業と量産試験に入る。この画期的成果を喜ぶとともに成功を期待しています。
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