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2012/12/18(火)
白川夜船運転は恐いよね
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世の中とは誠に皮肉なものだ。民主党・嘘つき野田政権が衆院解散を表明してから円安、株高となった。この背景には3年3ヶ月間の民主党の成長軽視があると経済界はいう。自民圧勝を受け、17日には株式相場が大幅上昇した。これを市場関係者は「安倍マジック」だと声を揃えた。さあ、これから日銀が本格的に物価目標の議論に入る。日銀の副総裁2人の任期は来年の3月19日まで。白川総裁の任期は来年の4月8日までだという。安倍氏は物価目標を賛同するかどうかを基準に後任人事をするはず。となれば9人中5人がインフレ派となり、数値と時期を約束する英国やニュージーランドと同じ方式をとるだろうと想定される。目標は2%なのか、1%なのか不明であるが、結果責任を伴って議会で説明責任を負わされることになるので、慎重派なら1%を掲げると思われる。昨年10月民主党と日銀は1%をめざすと合意した。そして、共同文書をまとめた経過がある。日銀は新人事の前にも議論・結論を迫られることになるが、さて、さて・・・。物価は上がったが給料や手取りは上がらず、少なくなった(大和総研の試算では消費税増税含む負担増は4年後には4人家族で約30万円にふくらむ)では、さらに景気は冷え込むことになるだろう。高い物価目標を掲げれば、日銀の信用はガタ落ちになる。安倍氏は「金融機関の保有国債を日銀に引き受けさせる」という。しかし、これは国が印刷した国債(借金の証書)を国が保有するのと同じことに。お札と国債証書を印刷すればするだけ超インフレになる。そうなれば庶民の首はますます締めあげられる。そこで白川総裁は安倍氏に「それはちょっと違うんじゃないの」と選挙前に異議を申し立てた。したがって、来年4月に首がつながることはないだろう。白川や夜船の恐さ隠れ岩。インフレ政策はどこかで激突、転覆することになるだろうという気がしてならない。
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