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2012/12/12(水)
マンション投資よく考えてから
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給料が伸び悩みを続け、ボーナスも支給が減らされている。そんな中、定期的に家賃で収入を得ようと、マンションに投資する人も少なくない。20年前にはマンション貸しで左団扇だという人も多くいた。今でも新しいマンションには建築中の段階で早くから完売御礼の垂れ幕が掲げられる。しかし、ほんとうにマンション投資は大丈夫なのか?と考え込んでしまう。土地価格は毎年のように下がり続け、マンションも建築年が古くなればなるほど傷んでくるのは致し方ない。そうなれば家賃が下がるのは当然の成り行きだろう。新築マンションのワンルームを自己資金2百万円と銀行ローン18百万円の2千万円で購入したと仮定すると、ローン返済85万円を含む費用が毎年140万円かかる。ところが収入は100万円。損金40万円で所得税、住民税3万円が還付されるので実質37万円が損失となる。値下がりするとはいえ、土地部分が残るので、持ち続ければ結果オーライとなることも予想されますが、毎月の給料の中から3万円を余分に支払える余裕があるかどうか、が運命の分かれ道に。支払いが滞り、結果売らざるを得なくなると最悪の事態に。安定収入がうらやまれる公務員のある方も5戸もマンションを購入した結果この落とし穴に落ち込み、マンションを売り払い、差額の残ったローンを親御さんが支払ってローン地獄から生還した方もいる。インフレになったらローン(借金)が損か、得かの議論は別としてよくよくお考えになってご決断を、と申し上げておきたいと思います。特に自己資金とローンのバランスは大切だと思います。
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