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2012/10/18(木)
ブラジルGDPで世界6位に
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この10年間でブラジルの経済は大きく成長した。貧困層の底上げで失業率は下がり、中間層が拡大した。企業、特に大企業が海外進出し(国の後押しで税の優遇も受け)、日本国内産業が空洞化し、衰退し、特に若者の失業率が高く、貧困化が急速に進んでいるわが国とは大違いだ。ブラジルは国内総生産(GDP)で世界6位に浮上した。2050年には中国、米国、インド、ブラジルという順序で世界4位に浮上するとも言われている。そこでトヨタはエティオス生産年7万台をサンパウロで稼働させ、15年にはカローラ向けエンジン供給工場を稼働させる予定。パナソニックも冷蔵庫の新工場を稼働。しかし、通貨レアルの上昇で割安となった輸入品が流入し、国産品の販売が落ち込むという試練も抱えこむこととなった。この状況が一目でわかる電光掲示板がサンパウロ市内中心部にあるという。ブラジル繊維衣料品工業会が設置した「輸入メーター」だ。2つの数字は、一つはドル表示の輸入額であり、もう一つはこの輸入がなければこれだけの雇用があったという数字だ。9月の数字では輸入額が「45億」ドル、輸入がなければ雇用されたであろう人数「51」万人。この数字は刻刻と変わる。輸入額は約214ドルで1秒ごとに、雇用は一人づつで約1分ごとに。ウエブでもこの数字は掲載されているという。雇用を守り、国内経済・産業を守りながら、国民みんなで暮らしを豊かにしていこうという啓発メッセージだ。
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