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2012/10/15(月)
うれしい開発!建設汚泥改良材
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建設汚泥の処理にこれまで苦慮していた。これまでの処理方法は発生した建設汚泥を脱水し、運搬、廃棄していた。この処理費用がなかなか高くつくのだ。この建設汚泥に古紙を破砕してつくるボンファイバーに水溶性ポリマーとセメントを混ぜると盛り土などの建設基盤材や緑化基盤材として使えるようになるという優れモノ。東北大学と森環境技術研究所(山形県新庄市)が共同開発した。ボンテラン工法という。汚泥が発生する港湾や河川の浚渫現場、トンネル工事の掘削現場などで汚泥とボンファイバーなどをパワーショベルでかくはんしてつくるが、汚泥を運搬廃棄する必要がなく、現地で活用できるようになる。ボンファイバーは回収・調達した新聞古紙や紙箱の裁断くずなどを1cm角まで破砕し、これをまた1m角の立方体に固めて防水フィルムを巻いて出荷する。わたしがいつも体協でお世話になっている岡山市青江にある「明和製紙原料」がこのボンファイバーを本格生産することになった。今季の売上高は前期比4倍の2000万円の見通し。5年以内に1億円をめざす。今年度は四国のダム工事向けに年内500トンの受注を受けたことをはずみにして。うれしい地域の企業の取り組みに拍手を贈りたい。古紙の国内発生量は年間2千 万トン。4分の3は製紙用に。4分の1は輸出。輸出先は中国が8割、というのが現在の古紙の状況。
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