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2012/01/22(日)
一つ散りて後に花なし冬牡丹
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表題は正岡子規の句です。情景が目に浮かぶようです。しかし、花と違って、人の信頼は一度散るとなかなか取り戻せないように思われます。周囲に流され、忘れっぽい日本人の一部はともかくとして。福島原発事故で作業員全員が退避せざるをえなくなった場合、放射性物質の大量放出が約1年続くとする「文書」が首相執務室でなかったことにしようと封印されていたことがわかりました。情報操作を総理以下政権幹部が握りつぶしたことはその後の対策に重大な欠陥を生じさせたのではないかと思われます。食品への放射能汚染や砕石にまで及ぶ放射能汚染で後手、後手に回り、結果が示されてから慌てふためく対策の遅れを生じさせた原因と同じです。また、最悪の予想が的中した時、移転を認める区域が東京都を含む半径250kmに及べばどうするのか、の対策も考えられていないわけですから、危機管理能力ゼロといわざるをえません。まさかの時に役にたたない行政なのに税金だけ払わされる国民は一体どうしたらいいのでしょう。エッ!自分の命は自分で守れって!?じゃ、税金は?
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