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2011/12/14(水)
湯豆腐や沈みしもののふわり浮き
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湯豆腐と燗酒のうまい季節となりました。昆布だしの湯に入れた豆腐のふわりとする瞬間が待ち遠しく、酒の方につい手を伸ばしぐびりとやる。これがまたなんとも言えぬ胃の腑の温かさに変わるのです。これがまたなんともいえずいいのです。手間がかかるからこそ、その手間の分だけ料理と酒の美味しさが増すような気がします。生活するのにかかる手間の省力化がどんどん進んでいますが、それでみんなの時間が増えたかといえば、そうでもないようですね。昔は親父の給料で家族が生活できていたのに今は共稼ぎでも生活がかつかつです。この労賃の差額は誰の懐に行ったのでしょう。「働けどはたらけどなおわが暮らし楽にならざりじっと手を見る」状況です。今度はお掃除もロボットに代わるようです。お掃除ロボットの普及は今年度は17万台が予想されているとか。省力化が趣味や文化や人間性を豊かにする時代はいつくるのでしょう。わたしが生きているうちにそうなってほしいものです。さあ、今夜は湯豆腐だ。
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