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2010/10/19(火)
決算審査に思うこと
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チリの鉱山落盤事故は多くのドラマを生んだ。地価700mでの極限状態におかれた中でのみんなが生きる為の食料制限。リーダー格のルイス・ウルスアさんの提案とそのほかの32人の合意と実践。そして、ウルスアさんみずからが望んだ最後の救出。33人は33通りのドラマがあったはず。報道で見かけた「俺は特別じゃない。なぜサッカーのチケットをくれるのか」の発言はいきすぎた英雄視に耐え切れなかったのではないか。それぞれの方がたがすばらしい地に着いた人生を踏み出されることを願う。だが、岡山市の決算審査に臨む市当局と多くの議員の真剣さはこれと比べる方が無理難題ではあるが、それにしてもお粗末と言わざるをえない。表面だけ糊塗し、地元にだけ顔を向け、市民全体を見ない傾向が政令市の選挙制度の中でますます強くなっている。チリの33人の経験を教訓として自らに問いかけてほしいと願うのはわたしだけであろうか。
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