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2006/09/12(火)
盗み食いの味は格別だった!
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学校から帰って、石段を駆け上がり、誰もいない家に飛び込むと、しばし暗闇にたじろぐ。目がなれると、そろそろと奥へ進む。そして、台所まで行き、水がめの水を飲む。そして、そっと辺りを見回す。誰もいないはずだが、やはり、辺りが気になる。それからそっと台所のハイラズを開ける。「あった。今日は饅頭だ」姉や祖父やのために飴や水飴やなどの甘いものを時として置いてある。マンが良い日のご褒美だ。「う〜〜ん。うまい!」甘さが体中に沁みる。それから、食べたものが胃に落ちきらないうちにかばんを放り投げて、遊びに出かける。瓜やスイカもそうだったが、盗み食いのうまさは格別だったという遠い記憶がある。 これらの遠い記憶も甘く切ない思い出の一つだ。
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