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2006/10/18(水)
飯炊き1
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ぼくは飯炊き名人だった。家族の誰よりもおいしく炊けたと今でもぼくは思っている。井戸水を汲み置き、かまどで炊いた。火加減は今でも記憶している。黄色い稲株と青草が美しく広がっている刈田を見ると飯炊きを思い出す。しかし、日本は農業を捨てつつあるという気がする。食料自給率をみても、主食の米の生産者米価をみても、百姓が農業で暮らしていけなくなっている。来年度から「品目横断的経営安定対策」という名称のわけのわからない農業経営破壊政策が実施される。岡山市では個人で4ha以上の農家は数えるほどしかいない。自民・公明の政府与党は瑞穂の国の美田と風景をわずか十年か、二十年で失くすことになる。よくもまあ、それで、美しい国をつくろうなんて言えたものだ。
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