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2005/07/20(水)
九州ダービーを終えて
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欧州遠征 → 山笠→ ダービー → 韓国遠征が終わり、ようやく落ち着いて仕事に集中できるのかな…。 しがしながら、疲れが出たのか、少し体調が悪い…。でもまだまだ若いので気合いで乗り越えるしかないね。
今日は、九州ダービーを振り返りたい。 16日の日記にも書いたけど、自分自身を相当追い込んでダービーに臨んだ。 もし仮に負けることがあるのならば、監督に辞めてもらうしかなかった。 実は、先日の球団との会合の中で、ダービーで負けたら松田監督の続投はありえないことは伝えていた。 球団もサポーターも背水の陣でこの3連戦に挑んだ。 内容よりも結果が欲しかったので、結果的には乗り切ったのかな? でも俺は今の成績にはもちろん満足していないし、やっているサッカーには不満も多々ある。
ダービーに関しては、全面に気持ちが出ていて、いつものホームゲームではない雰囲気は漂っていた。 博多の森の福岡サポーターも昨年アウェーで鳥栖に負けただけあって、アンチ鳥栖度は上がっていた。 あの敗戦がなかったら、存続が目的だったお荷物クラブを今も同情しているサポーターは多かったかもしれないが、明らかに同じ目線で戦えるようになったように思えた。 相手は、一時は福岡より順位を上げて調子に乗っていたわけだし、ここでガツンとやっておかないといけないという気持ちが皆強かったと思う。 選手達も、鳥栖とは特別の死闘という認識が出てきていたと思うし、それ以上の鳥栖の選手のファイトは、ダービーを熱くさせる要因でもあった。 まあ、俺的にはガチガチに守ってきた鳥栖のやり方は到底同調できないけどね…。 試合前は、福岡サポーターたちが、渋滞で停車していた鳥栖の選手バスを囲んで挑発して煽ったり、良い意味で絶対に負けられないという雰囲気があった。 特に相手の氏原なんかは、一番感じていたと思う。
また、一番やりにくかったのが相手の10番の宮原裕司かな…(笑)。 コーナーキックで俺を見て、ニヤっとしたしね…(笑)。 仲が良かった選手だけに、思わず俺もニヤっとしてしまった…。これも運命かなと感じた一瞬だった。 そしてその時、裕司が俺に何を言いたいかはすぐに分かった…。 純友も分かったかもね…(笑)。 そういえば、ダビも同じようなシーンがあったかな…。
しかし、俺らは負けるわけにはいかなかった。やはり福岡のディオス様が微笑んでくれた。 俺らは勝つべくして勝ったと思う。なぜなら、鳥栖よりも強い気持ちで選手もサポーターも戦ったから…。
鳥栖を挑発し続けて10年の年月が経ち、ようやく熱いダービーができるようになってきたと思う。 俺らも相手を挑発するということは、負けたら大恥をかくわけだし、そういうリスクも全部背負いながらダービーに挑むわけである。100%勝つなど保障はどこにもないけれど、それだけのリスクを背負っているんで、勝利した際は格別なんだよね。 ボクシングの辰吉丈一郎の試合前の相手への挑発と同じ感じがする。 けど俺らの場合、実際戦うのは選手達なわけだし、その辺が難しいところでもある。 でもいつかは、ボカ×リーベルのスーぺルクラシコのように、ダービーの翌日に皮肉たっぷりの新聞1面広告を出すぐらいになって欲しいよね…(笑)。
俺から言わせれば、鳥栖の応援は世界一カッコ悪いが、それが鳥栖らしいし、田舎クラブはそれで良いと思う。 現在アビスパは、不本意にもJ2どっぷり浸かっているが、J1の舞台で鳥栖と九州ダービーをやりたいと思った。 まあ、俺らは孫の代まで佐賀の人たちに嫌われるけどね…(笑)。
俺らにとって九州ダービーは、大分ではなく鳥栖である。 普段の生活の中で、同じ生活圏の中で、福岡は佐賀を田舎と馬鹿にし、佐賀の人は『はなわ』の歌にあるようなコンプレックスを抱いている人間が多い。 そういう生活の中で、サッカーで白黒はっきり決着をつけるって楽しいよね。 そして、次のダービーまでどちらかが職場や学校でデカい顔して、敗者は肩身の狭い生活となる…(笑)。
俺自身、ダービーのある街のクラブで生まれて良かったと感じた。
今日の写真は、九州ダービーハイライト!
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