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2005/01/26(水)
日本サッカー界の危機感
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先日、太宰府実家でとっつぁんこと親父と飲んだ時に、日本のサッカー界とバレーボール界の議論をした。
日本バレーボール協会の役員も努めている親父自身は、、ここ10数年のサッカー界の目覚しい発展をそれなりに認めていた。しかし、教育者でもある親父は、「大体、プロサッカー選手は30過ぎまでやろ?引退や解雇された後は、みんな何しよるとや?」と俺に言ってきた。 考えてみたら、指導者などサッカーで生活していける人間は極稀で、厳しい世界だと改めて感じた。 バレー界には、Vリーグがあるが、ほとんどがセミプロ契約で所属の企業で仕事してから練習や試合をこなしているし、引退後もその企業に残れる可能性が高い。 親父自身も監督生活30年の中で、全日本やVリーグにも九産から選手を輩出してきた。もちろん大学進学や就職がほとんどであるが、教え子たちの将来をしっかり考えて、社会に送り出している。 その辺は、国見の小嶺先生も同じような考えで、プロよりも大学を薦めていることは理解できる。
今日、なぜこんな話をしたかというと、中田浩二のマルセイユ移籍が決定したからである。 普通の移籍なら喜ばしいことであるが、移籍金ゼロというのは日本サッカー界の危機感を感じたからである。 世界各国のリーグと比べて現在のJリーグは、ビジネスではなく慈善事業的な要素が強いということである。 クラブの収入源は、チケット代売上・スポンサー広告費・放映権料・グッズ売上・Jリーグからの分配金が主で、その中でもチケット売上とスポンサー広告費にかなり頼っている状態である。しかしながら、スタジアムのキャパやスポンサーは限度があるためにそれ以上の収入を見込めない状態である。 欧州のクラブは、UEFAチャンピオンズリーグやUEFAカップに出場すると莫大な放映権料が入る。これだけでも凄いのだが、移籍のマーケットはもっと盛んで、一人の選手を獲得する為に、何十億ものお金が動く場合もある。 オランダのアヤックスとかが移籍ビジネスで有名であるが、俺がいつも注目しているのは、フランスリーグのオーセールである。身体能力の高いアフリカ系の選手や国内で有望な選手を若い頃から育てて、眼が出てきた時に、マーケットに出すやり方は、まさにサッカービジネスと言えよう。 最近では、ベルマーレから中田英寿を獲得したペルージャが、ローマから入った移籍金は17億円で、ローマはパルマに36億円で売った。 Jリーグも海外のクラブもほとんどが赤字と聞く。しかし、このようにお金が動かないとビジネスは成り立たない。 日本の場合は、赤字だけが加算されていくだけで、選手の年俸が下がるばかりである。 今ではプロ野球選手との年俸の差は10倍はある。まあ、プロ野球も問題はあるが…。
今回の中田浩二の移籍騒動は、注意深く見ていた。なぜなら、今までJリーグのお手本のような経営をしていた鹿島アントラーズ側がどういう判断をするか興味深かった。 しかし、結果は移籍金ゼロでの移籍…。経営側の立場を考えたら、あり得ないことだった。 鹿島の強化部は、いく日いく日も帝京高校に通って中田浩二を獲得し、怪我もしたが、今では鹿島の中心選手で看板選手であった。素人の俺からはレンタルではダメだったのかな?とか思ったけど、移籍金ゼロは、今後のサッカー界に悪影響を及ぼすと共に、危機感を感じた。 まあ、マルセイユで活躍すればいいが、日本へ戻ってきた時にお金持ちの神戸とかに入ったらどうなるんだろうね(笑)。 今回、マリノスがどうしても欲しい山瀬を2億円払って獲得したことは、Jリーグの活性化にもつながっていいと思う。 このポジションの選手が欲しいから、他のクラブのレギュラークラス選手を強奪するぐらいの強いクラブにアビスパも早く成長してもらいたいね(笑)。
ちょっと、サッカー界の危機感を感じたんで、日記ではなく記事みたい?になってしまったね…(笑)。
今日は、屋台村のBarで秘密の密集会議だった(笑)。気が付いたら、19:00から3:00まで8時間もいた…(笑)。
今日の写真は、若かりし中田浩二とBar『nine』の卓馬君が信仰しているラーメン屋『志免・三洋軒』 志免の三洋軒もかなりオススメです。俺はワンタンメン派!
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