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2006/02/25(土)
京都南座新舞踊名流顔見世公演
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本日は晴天なり。 早朝より神戸から京都へいざ出陣!!
伝統ある京都南座は、やはり身の引き締まる緊張感で楽屋入りをしました。 早朝から席確保の為に並んで下さった皆様方と握手をして、さやかポーズで「頑張ってきま〜す」と手を振り、自分の楽屋へ入りました。 深呼吸も束の間、この度の「ひばり節だよ!祭りだよ!」は花道あり、せり上がりあり、日本太鼓あり、そして3回の引抜きの早替わりも実現でき、そして小道具はひょうたんとっくり、振り太鼓に毛槍などを使用し、風(かざ)さや流パフォーマンスを構成致しました。
さすがに顔見世名流舞踊会に相応しく、家元ならびに会主の豪華絢爛な出演者に、観客の皆様方も超満員の中、次々と繰り広げられました。
いよいよ風(かざ)さや流の出番でございますが、どうしても開演10分前になると心臓の鼓動が耳たぶまで鼓動して、だんだん落ち着かなくなり、象さんのようにウロウロする有様なのです。そして花道の方から「あと1分ですよ!」の呼び声に心臓がパクパク!!! 「うわぁ〜!!!とうとうこの瞬間が来てしまったのだぁ〜!!!」 いつもながら左の掌に人を3回書き、それを舐めて「神様〜!!」と心で叫びながら二拍手をし、自分に拝み「15秒前!!!」 鼓の音とともに花道がシャーっと開き、気合を入れて花道に登場致しました。
影の声「もぅ引っ込みはつかないよ!さぁ、胸を張って思う存分踊ってきたまえ!」と福象が耳元で囁いている。
3階までびっしりのお客様、そして立ち見の方々の姿も窺え、次々と踊り続けていく。 まずは「しのぶ」の曲に続き、「車屋さ〜ん」 珍しくひばり様の久保田節をこの度は大変気に入り、メドレーの中に入れさせて頂きました。 さぁいよいよ!!ここからがこの度の早替わりあり、せり上がりありの流れに突入致します! 客席に向かって「祭りだ!祭りだ!」と叫びながら舞台の袖に入り、運動会のリレーの如く走り回る! 「まぁ、走るのは子供の頃からリレーなどで選手をやっていたからお茶の子さいさい〜!」 奈落の下では衣裳部の方と床山さん(日本鬘)が「さぁ!いきまっせ!!」と掛け声をかけて下さり、30秒で超早代わり!! 息をのむ暇もなく、セリ台に板付きしたとたんセリが上り始め「江戸っ子マンボ」の曲で毛槍を振りながらセリがどんどん上がっていき、お客様のお姿が舞台から見えた時は、宝塚現役の頃初めてセリ上がりをさせて頂いた時のあの感動を再び味わえる事ができました。 そして花道を走ったり舞台を走ったりと、京都南座の舞台を大いに活用させて頂きました。
いよいよ最後の曲となりオリジナルで作成致しました「深川マンボ」の音楽に合わせ、掛け声や日本太鼓で風(かざ)さや流風さやかは、まるで花吹雪の中で踊っている子のように大興奮のうちチョ〜ン!!!の拍子木で決めのポーズとなり、なんとか無事に終わる事が出来ました。 思ってもいなかった大喝采を受け、目頭がジーンと熱くなりました。
ご声援くださった皆様方に心より感謝申し上げまする。 楽屋に帰った途端「あぁ〜お腹がすいた」と大好物の物をお口にぺロリ(*^_^*) さぁ!深呼吸をして今日の日の舞台を改めて自分なりに反省をしたり、また他の家元の皆様方の舞台も拝見させて頂き、またまたいいお勉強になりました。 さぁ、次回も私なりの構成で頑張りまするぞえ。 まずはこれにて一件落着とさせて頂きまする。
風(かざ)さや流 風 さやか
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