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2004/08/11(水)
ご冥福をお祈りいたします
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単行本が出たら、中身も紹介文も見ずに、即、購入するほど好きな漫画家、あとり硅子先生が亡くなられたそうです。 あとりさんは、新書館という小さな出版社で細々、ほのぼの短編を描いていらした方です。 代表作というか、最近は「四ッ谷渋谷入谷雑司ヶ谷!!」の2巻が発売されました。 新書館のHPで訃報が報じられていました。 そのなかで、単行本の作業を病の体をおして、行われたとありました。ですが、単行本にはそのような様子は微塵も出しておられませんでした。 漫画には、辛さ、苦しさを出さずに、漫画という舞台に現実の状況を出さないようにする、あとりさんの信念が伝わってきました。 本当に、ほわほわした、可愛らしく、そして笑いがこみあげる話を描かれる方で、大好きでした。 全くはずれる話が無く、良い漫画だと心から勧められるモノを描かれる方でした。 今日、探していたものが見つかった!と興奮したにもかかわらず、やはり単行本を見ると寂しく思えます。 9月には未収録作品を納めた新刊と画集が出されるそうですが、それも、あとりさんがきちんと決められたそうです。 最後まで、読者を忘れず、読者のために尽くしてくださる、そんなあとりさんの素晴らしさは語りきれません。 心から、ご冥福をお祈りいたします。
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