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2009/12/09(水)
この古文書が逆に怪しい!!
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MUGENキャラ作成思想:紫電がダウン中の相手に当たらない理由、なぜか弱かった理由を紐解く鍵
アーケードモードで色々なキャラを紫電中心に繰り出しながら倒していくと、1つの事実が明らかになった。
背丈の小さいキャラに紫電が当たらない。
そして、対空として綺麗に決まったはずなのに空振る。
たまたまアーケードモードで出てきた「マリオ」と「カービィ」に紫電が当たらなかったのが事の発端。
しかし当たり判定はちゃんと足元まで作っている。 そもそも、この技はダウン中の相手にも当たるようにするつもりだった。 にも関わらず当たらないのはなぜか?
薙は当たり判定に関する調査をしてみた。
ちなみに、紫電の攻撃判定は、 1:足を振り下ろす直前のつま先(つまり、かなり高い位置) 2:振り下ろしている最中の脚全体(カンフーマンの顔〜体くらいの高さ) 3:着地時の脚全体(地面までをカバー)
の3つのモーションで出現している。 上記3つを「攻撃判定1番、2番、3番」と略称する。
まず、小型キャラ「みちる」で実験したところ 「相手が立ちモーション時、攻撃判定2番がHIT。 しゃがまれると、攻撃判定3番が重なるのになぜか空振り。 ジャンプ中だと、攻撃判定1番、2番ともに空振り」
次に、大型キャラ「金剛」で実験したところ 「相手が立ちモーションだと、攻撃判定1番もHIT。 相手がジャンプ中だと、攻撃判定1番2番ともに空振り。 また、しゃがみ中、およびダウン中の金剛に攻撃判定2番がHIT」
となった。
この2つから分かるのは…
攻撃判定からの視点 攻撃判定1は「立ち」に当たる。「空中」には当たらない。 攻撃判定2は「立ち」「しゃがみ」「ダウン」に当たる。「空中」には当たらない。 攻撃判定3は「どのモーションにも当たらない」。
相手のモーションからの視点 「立ちモーションには攻撃判定1、2は当たるが、攻撃判定3が当たらない」 「しゃがみモーションもおそらく同様」 「ダウンモーションもおそらく同様」 「空中の相手には攻撃判定1〜3が一切当たらない」
まず「空中の相手に当たらない」について。 これは簡単。 紫電のCNSのヒット定義の部分。 hitflag = DMCF などと書いてあった。 hitflagとは直訳で「当たるフラグ」つまりどういう相手に当たるか。 H=立ち L=しゃがみ A=空中 M=立ちとしゃがみ両方 F=吹っ飛び中 D=横に倒れている時 ごらんの通り、「A」が抜けてるからジャンプ中の相手に当たらない。 ついでに「C」などという記述は存在しない。
これは分かった。なので、 hitflag = HLAMFD に直した。 hitflag = AMFD でいいんだろうけど一応。
これで、ちゃんと空中の敵を蹴り落とせるようになった。
では「攻撃判定3が当たらない」のはなぜか?
実は試験的に、もう1つ「ヒット定義」を記述していて、 「16フレーム目に、ダウン中にしか当たらない攻撃判定が発生」 という項目を独自に入れていた。
これは、この技が「ダウン攻撃に効果的な技である」という特色をつけようとして、 ダウン攻撃に使った時だけダメージが倍(でもMUGEN自体のシステムによりダウン攻撃のダメージは半減… つまり、ダウン攻撃に使ってもプラマイゼロで、ダメージを素通しできる)という効果を持たせようとした名残。
もちろん、hitflagはD(ダウン中)。
そして、たぶんだけど、それまであった「hitflag = HLAMFD」が「hitflag = D」に上書きされて、 16フレームから先はダウン中にしか当たらなくなっていたのでは!?
でもそれだと、ダウン中の相手には当たるはずだよね〜 なんでダウン中の相手にも空振りするの?
これは一体…?
…次回、解決か!? (てか、このネタ2日も引きずるのか?)
れすなし
見事に空振る「攻撃判定3」
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