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2011/07/30(土)
ハンマーでバキバキ?
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もくじ ・外電
なぜニコニコMUGENでは、女の子ばかりのゲームの出身…特にデフォルメ化された女の子のキャラは嫌われるのか。 具体的には東方、EFZ、ニトロワなどである。
今の薙に確たる答えは無い。 が、これと非常に良く似た事象を知っている。 ビーマニである。
ビートマニアは、昔はクラブで流れているようなアングラな曲も多かったりしたし、 ヴィジュアル面でも媚びた感じのないチープな映像が多かったりした (行ったこともないクラブの雰囲気を語ったり、よく知りもしないアングラやチープといった単語を用いています)
しかしビートマニアも2DXとなり進化していくにつれ、アップテンポで明るいユーロビートやトランスが急増。 アンビエントやヒップホップ、バラードなど静かな曲は激減していく。 映像では3D画像を駆使したねーちゃんや、もはやアニメといった感じのイラストが増えていくこととなる。
このことについて、「昔の硬派な感じが無くなって好きになれない」という意見や、 特に映像面において「今のビーマニはキモヲタゲー」などと呼ぶ人が現れたりするようになった。
よく似てはいないだろうか。 格闘ゲームも、元々はむさくるしい男たちが体と体をぶつけあうゲームであり、 女性キャラはまさに「紅一点」という存在だった(それゆえに美人キャラが多かったのだと思う)。 これはビーマニが5鍵時代だったころの「硬派な」イメージである。
一方、東方やEFZなど(少なくとも外見上は)若い女の子ばかりが登場するゲーム、しかも どのキャラもデフォルメ化されてかわいらしさをアピールしたキャラが大量に出現した。 これはビーマニが2DXになったあとの「軟派な」イメージである。
元々の硬派なイメージに惹かれて格闘ゲームをやってきた人 (皮肉をこめた言い方をすると、格闘ゲームはカッコイイものと信じている人)にとって、 萌えキャラの格闘ゲームが人気を博してくるのは、自分の居場所が奪われていくように感じるのではないか。 相対的に硬派な格闘ゲームは衰退しているのだから。
MUGEN的に言えば、自分の好きだった筋肉マッチョマンが、人形みたいな外見の女の子に コテンパンに殴られて負けているのを見るのが嫌なのだろう。
しかし。 前に書いたように、MUGENの視聴者は全てを受け入れなければならない。 「xxは嫌い」 というような精神はMUGEN動画の視聴者にとって最も要らないものだ。
薙もビーマニを5鍵時代から知っていて2DXも現役でプレーしている人間なので、 時折5鍵の動画を検索すると、コメントで「やっぱ5鍵のほうがいいな、今の7鍵は屑」みたいなのを見かける。
違う。なぜ比べようとするのか。 5鍵には5鍵の良さがあり。 2DXには2DXの良さがある。 どっちも良いものであって、どっちのほうが良いという比べ方をするのは良くない。
MUGENキャラも同じだ。 筋肉モリモリのレスラーや濃い顔のムエタイチャンプも良いものだし、 5頭身の萌えキャラやエロゲ出身の同人キャラも、良いものだ。 どっちが好きだと語るのはかまわないが、優劣をつけるような言い方は良くない。
ここまで分かっていてなぜ「今の薙に確たる答えは無い」のか。
叩く基準がよく分からないのである。
例えば東方キャラでも、8頭身くらいの手描きであれば原作ドットほど文句は言われないようだ。 また、女の子だらけの格闘ゲームの先駆者ともいえる「あすか120%」シリーズが 東方やEFZのように叩かれているのを見たことが無い。 8頭身東方はともかく、あすか120%は硬派とは異なる存在だと思うんだけど。 やはりデフォルメが原因なんだろうか? だとするとニトロワキャラが叩かれる理由が説明できない。
結局は「荒らしにとって荒らす理由などは何でもよく、荒らすことができれば良い」のであって 考えるだけ無駄なんだろうけど、それでもなお原因を考えずには居られない薙なのだった。
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