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2005/07/19(火)
双子のヒヨコの話。【夏風馨】
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ヒヨコについて朝から凄い勢いで専門書を引いてました。夏風馨です。こんにちは。
縞子ちゃんの「水 泡 郡」の日記にて
双子のヒヨコは生まれるか?
と言う疑問が投げられまして、調べた。 言われてみれば、確かにどうなんだろう? と、気になってしまった訳ですよ。理系の端くれとして。
取り敢えず、結論 双子のヒヨコは孵化できない。
夢ないですね。 そう、現実は甘くないんです。
理由は ◎広さ 硬い殻に覆われた卵の中の広さは1羽が成長するための大きさだから。 その中に2羽の胚が育っても、1/2の大きさまでにしかなれない。 十分に成長できないので、未熟児になってしまう訳です。 大きくなろうとする内に共に死んでしまうんですね。 ◎呼吸 卵には孔があって、そこからガス交換をして胚に酸素を送ったりしてる訳。 でも、その量は勿論1羽分しかないよね。 それを2羽で使ったら……自然と酸欠になってしまう。 最終的には窒息状態になるんだろうね。 ◎排泄物 成長してれば老廃物も多く出ます。 特に成長してるとアミノ酸などからアンモニアが出ます。 これは尿酸に変えられて尿嚢に貯められる。 けれど、2羽が1つの尿嚢に尿酸貯めたらその量は2倍になる訳ですよね。 尿酸と言えど完全無害って訳でもないし、尿嚢がその許容量を超える可能性だってある訳じゃない? そしたら、その毒性の影響を受けうるよね。
ええ、そんな事を書き綴りました。 因みにヒト(ってか、哺乳類)は 双子の場合でも、伸縮性を持つ子宮がその分大きくなって成長させられる訳。 酸素とかも臍帯を使って送り込めるし、排泄物も母体で処理できる訳。 それを考えると、素敵なシステムだよね。
……縞子ちゃん、私も勉強になったよ。
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