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2003/06/24(火)
不思議がいっぱい!?
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人の出会いと別れはとても不思議ですねぇ。 何かきっかけがあって出会い、同じく何かをきっかけに別れる。
私は知っての通り、函館出身です。函館というところは観光にはイイかもしれません。住むのも人情があってイイです。しかし、いかんせん基幹となる産業がない。若い人たちが住み着くには厳しい状況の街なのです。 中学の時、勉強したくなくて高卒で働くから高校なんてどうでもいいわ、みたいなぐれた心を持ってたわけですが、街の状況だけは分かってるわけです。そう思ってはいるものの就職できるんかいなって不安の方が絶大なわけです。だからぐれた心を抱えつつ、一方でしっかり勉強だけはしてたわけですね。大学に行ってこの不景気な街から離れようと。 そう決心した時点で「別れ」というものが決定的になったわけです。 だからといって友達を作らなかったわけでなく、学校帰りも集団でワイワイやりながら帰ったり、遊んでたり、悩みをうち明けられたりと、普通な人間関係でいたわけです。そんな中にも将来、私が街からいなくなることを感じ取っていた友人もいたわけです。「いつか目の前からいなくなる」ことを心の中で知っていても互いにそれを口にせず、高校時代も変わらずにいてくれました。 また、高校時代は、進学校であったため、教育大と北大の水産学部しかない函館を離れることを皆前提にしていました。つまり3年間しか一緒にいられない関係を当たり前のこととしていたわけです。そんな中でも互いの夢など語り合った日々も・・・ さらに高校の3年間、模試のない日曜日につき合ってくれていた女の子もいましたよ。「卒業したら街を出るんだよね」って最後に口にしました。きっとずっと思ってたに違いないのに。最後まで我慢して・・・ 分かってるだけに切なくて、頷いただけでした。 別れることを前提にして過ごした中学・高校時代。 何もない地方都市に住んでたばかりに「別れることが当たり前」だった。 すべてがありそうな政令指定都市に住んでいる今、ここから出ることは「都落ち気分」で、あまり人はいなくならない。あの切ない気持ちも感じることはもう無いのかもしれないなぁ。
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