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2005/02/03(木)
福は内。鬼も内。お前は外。
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今日は節分やった。そんなこと知ってる。 今日は夜は友達んとこにでもいこっかのぅと思ってたら…
ふと、目がいった。 「もどし椎茸」と「かんぴょう」だ。 あ、そうか節分か。 オカンは太巻きをつくるんやろう…ハマグリも買ってあったな…あ、鰯も… これはあたしが外でたら、オカンは一人淋しくマメをまくのか!? もし姉が遊びに出てもうたらオカンはたった一人…!! それはあまりにも悲しいのではないか!? もうあのおいぼれが一人でマメをまこうとは悲しすぎる!! よし…家にいてやろう…
というわけで、出かけるの中止。 部屋でも片付けて太巻きオカンの帰りを待つ私だった。 すると母は帰ってくるなりやっぱり嬉しそうだった。 いつまでも子離れできない可愛いおいぼれである。 太巻きをこさえ、ハマグリの吸い物をこさえ、鰯を焼いてくれた。 で、腹減りの私と姉は(結局姉も参加)普通にそれ喰ってたら、オカンはマメをまきだした。 「おにはぁぁぁぁぁそとぉぉぉぉぉ」 …やけに力がこもっている。 うちのオカンは突如「うちには魔物がいる」と言い放ち、必死でとめる私達を制止して玄関(マンションなのに)に盛り塩を作成した。 鬼がいると思い込み、毎年この行事に力がはいる。 私達も付き合わずにはいられまい。 やがてオカンも太巻きモード。 今年の方角は西南西だそうだ。(あってるかな?) オカンは西南西にむき、無言で太巻きを食べ始めた。 私と姉はいじめっこなので絶対阻止してやると思ってオカンが興味がありそうなありとあらゆる話題や孫の写真を用意した。 だがかたくなに無言太巻きオカン。 大好きな「渡る世間は鬼ばかり」にそっぽをむけ太巻きに一心不乱。 …よほど鬼がきらいなんだね。
見事太巻き(ミニサイズだが)を完食したオカンの顔は確かにすがすがしかった。
この太巻き行事、最近は関西だけでなくて全国的に広がってるらしいと聞いた。 なんでだろう。 別にそんなウマイもんでもないのに。 でも行事はなんにせよ楽しい。オカンを見て、また納得する私だった。
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