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2004/11/23(火)
悲しみを通り越して。
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友人と楽しいドライブのはずだった。
途中の公衆トイレに立ち寄るまでは。
友人と友人の子供達と楽しく過ごしていた。
トイレに入りトイレでも友人と話をしていると
友人が「し〜。何か聞こえない？」
え？？？何？
私は変な方を想像した。
お化けでもいるのか？って。
友人が「猫？猫の声がする。」と言う。
私には聞こえない。
友人の子供がトイレから飛び出して外へ。
裏に回ると段ボール箱が。
変な匂いが鼻につく。
予感がしたのか「開けちゃダメ。」と考えるより声が出た。
子供達を車に乗せて友人と二人恐る恐る段ボールを開ける。
そこには目を背けたくなるような光景があった。
段ボールの上には「可愛がって下さい」と書かれた紙が貼ってあった。
何日この場に放置されていたのか？
子猫が数匹息もなく横たわっていた。
鼻につく匂いは死臭だったのだ。
体には虫が付いている。
その中にかすかに声を出す子が。。。
友人は段ボールの中から息のしている２匹を抱き上げた。
弱々しく泣き、目の周りは白く濁り目も開けていられない状態。
プルプルと少し体を震わした。
二人で２匹以外の子をその場に埋めてあげた。
子供達の目に触れさせる訳にもいかず、あまり良いところとは
言えないが、せめて土に返してあげようと。
今度、生まれ変わったら幸せになってね。
生まれてきて良かったって思える人の元に生まれてきてね。
人間の勝手で捨てて、ごめんね。
こんな悪い人間だけど許してね。
知らない土地で動物病院が見つからない。
今すぐにでも診て貰いたいのに。。。
青森方面に向けて車を走らす。
一刻も早く病院へ。
気だけが焦る。
１匹が車の中で息を引き取った。
私の腕の中で。
ごめんね。助けてあげられなくて。
頑張ったね。
どんな気持ちで子猫は段ボールの中で過ごしたのだろうか？
母猫から放されて狭い箱の中に兄弟達と入れられて。
どんなに寒い思いをしたのだろうか？
何日、空腹に耐えたのだろうか？
どんなに寂しくて悲しくて誰かに気づいて欲しくて泣き続けたのだろうか？
どんな気持ちで兄弟が死んでいくのを見送ったのだろうか？
自分に近づいてくる死に対して恐怖に泣いたのだろうか？
こんな未だ幼い小さな小さな体で。。。
考えているうちに悲しみを通り越して捨てた人に対しての怒りがこみ上げる。
何故、安易に捨てるのですか？
誰かが拾って大切にしてくれると思ったのですか？
そんな幸運な子は一握りなんですよ。
見つけてもみんな誰かが拾ってくれるだろうって。
何故、飼えないなら産ませたのですか？
里親探しの努力をしたのですか？
捨てた人の事情もあるのかもしれません。
でも私は今、怒りでいっぱいです。
捨てる前に考えて下さい。
最悪の場合を。
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