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2005/06/05(日)
ロストナンバー 序章 その2
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「・・・いい加減にベクターぐらい覚醒してくれよ・・こっちも仕事が進まねえんだから・・」 所員の男は、ひとりの少女を乱暴に実験場につれこむ。 その実験場はただ広く、中央にぽつんと台がおいてあるのみだった。 その台・・いや機械とよぶべきそのものに少女を縛り付ける・・少女はまったく抵抗しない・・抵抗するすべを知らないのか・・それとも、もうすでにあきらめてしまっているのか・・ 「こっちも悠長にやってられないのでな・・」 そう言うと少女の手足を拘束する・・そして首に電極を刺す。 「つうっ!」 少女は痛みで声をあげる。所員は遠慮なく数本の電極を刺していく・・ 「神経に直接刺激を送る・・これでベクター開放しないようなら処分だからな・・」 そういい残し所員は離れた制御室にはいる。 「やあああああ!!! うぐうっ!!」 室内に悲痛な叫びが響く・・・神経から直接流されるその痛みは激しく、人間ならとうに気絶、もしくは発狂していることだろう。ディクロニウスならではの肉体の強さが意識をつなぎとめる・・・それゆえの苦痛・・それゆえの絶望・・・ 「ああああああ!!! 」 体中の毛細血管がつぶれ皮膚がさける・・そして鮮血が霧のようにふきだしていく・・・ 電圧はさらにあがり・・神経への負荷はますますあがる・・・同時に苦痛に耐える少女の精神・・そして肉体への負荷も・・ 「あ・・ぎゃ・・あ・・」 もはや声にもならない・・声をあげることすらできない・・・少女の眼球の血管が破裂し、視界は真っ赤にそまる・・・ 「あああ・・・うああ・・」少女の涙はやがて真っ赤にそまる・・・・ 所員はなんの遠慮もなく、さらに電圧をあげる・・・ 「う・・ぐ・・ぎゃあああ!!!!」 ぱしゅうっっっ・・少女の右目がはげしく吹き飛ぶ・・・・・・
その瞬間・・・少女の意識は闇におちた・・・・・
「SYSTEM ERROR」・・所員の目の前のモニターにうつしだされる文字。 「なんだ?」 驚きモニターの外を見るとそこには・・・いつのまにか拘束をはずした少女が立っていた・・・・・・ 少女はなぜか笑っていた・・・自分血で赤黒く染まった褐色の肌・・・ 少女はゆっくり顔をあげる・・・血まみれの顔に彼女の白い歯がうかがえる・・その表情はあきらかに笑っている。苦痛のため発狂したのか・・それとも他の要因か・・
そして彼女の右目には・・深い漆黒の眼孔が覗いていた・・・
〜〜つづく〜〜〜
さーて次回のロストナンバーは? はい。ロスちーです。あいたたた。めっちゃ痛かったよう。ちきしょー思い出しただけでも・・・ムカムカ・・ さーて次回はついに私のベクターが発動するよーw 次回「漆黒のベクター」にレギオンドライブ♪
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