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2005/06/18(土)
ロストナンバーその4
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心の中で声が響く・・ 「さあ、狩れ・・滅ぼせ・・・生き残るのは私達だ・・」 かつてたしかに存在したもう一種のディクロニウス。進化の過程で「ベクター」を腕状ではなく、自由に変幻できる極少の球状であることを選んだ。 極小ベクターが集合することによってその形は自由にかたどれる・・・・
彼女は一息のむと漆黒のベクターを変形させる。かたどるは太刀・・相手を断ち切るため・・そして自分の忌まわしい運命を断ち切るため・・・・ 「私は狩るもの・・」 ぽつりとつぶやく・・破裂した右目がゆっくり開く・・ 「私は・・生き残るもの。」 彼女の開かれた右目には闇がつまっていた・・ ただ暗い・・漆黒が・・
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