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2005/06/19(日)
ロストナンバー その5
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「・・・!・・」 暗い部屋で鎖につながれた少女がゆっくりと顔をあげる・・ なにかが聞こえた・・・ そして体の底からわきあがってくるもの・・ 殺意?・・・いやこれは恐怖だ。そして感じるのは危機・・ なにかが目覚めた・・DNAが、本能が叫ぶ・・ 「やつは危険だ・・・殺せ・・滅ぼせ・・」 「生き残るのは・・我々だ・・・」
同時刻、すべての部屋のディクロニウスが同じ声をきく・・ じゃら・・拘束している鎖が音をたてる・・・ 「あいつは・・敵・・滅ぼさなきゃ・・」 ささやく幼いディクロニウス達・・のそっと体をおこしはじめる・・・
この研究所にはただ一人、危険度Sクラスのディクロニウスがいる・・・本所より預かっている年長のディクロニウス・・ ルーシーより直接感染によって生まれたシングルナンバー。通称9番・・・・ 彼女もまた同じ声を聞く・・そしてゆっくりと顔をあげ・・その狂気の瞳を開いた・・
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