無駄日記
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2005/06/30(木) ロストナンバー その6
その6

2005/06/19(日) ロストナンバー その5
「・・・!・・」
暗い部屋で鎖につながれた少女がゆっくりと顔をあげる・・
なにかが聞こえた・・・
 そして体の底からわきあがってくるもの・・
殺意?・・・いやこれは恐怖だ。そして感じるのは危機・・
 なにかが目覚めた・・DNAが、本能が叫ぶ・・
「やつは危険だ・・・殺せ・・滅ぼせ・・」
「生き残るのは・・我々だ・・・」

同時刻、すべての部屋のディクロニウスが同じ声をきく・・
 じゃら・・拘束している鎖が音をたてる・・・
「あいつは・・敵・・滅ぼさなきゃ・・」
ささやく幼いディクロニウス達・・のそっと体をおこしはじめる・・・

 この研究所にはただ一人、危険度Sクラスのディクロニウスがいる・・・本所より預かっている年長のディクロニウス・・
ルーシーより直接感染によって生まれたシングルナンバー。通称9番・・・・
 彼女もまた同じ声を聞く・・そしてゆっくりと顔をあげ・・その狂気の瞳を開いた・・

2005/06/18(土) ロストナンバーその4
心の中で声が響く・・
「さあ、狩れ・・滅ぼせ・・・生き残るのは私達だ・・」
かつてたしかに存在したもう一種のディクロニウス。進化の過程で「ベクター」を腕状ではなく、自由に変幻できる極少の球状であることを選んだ。 極小ベクターが集合することによってその形は自由にかたどれる・・・・

 彼女は一息のむと漆黒のベクターを変形させる。かたどるは太刀・・相手を断ち切るため・・そして自分の忌まわしい運命を断ち切るため・・・・
「私は狩るもの・・」
ぽつりとつぶやく・・破裂した右目がゆっくり開く・・
「私は・・生き残るもの。」
彼女の開かれた右目には闇がつまっていた・・
ただ暗い・・漆黒が・・

2005/06/08(水) ロストナンバー STEP2
 よばれて飛び出てたりらりら〜ん♪
ロスちーだよ。さてさて今回も私の秘密を教えちゃうね〜。
 えーとおむねは76センチかなあ。ちっこいけど感度はいいのさ〜。あと弱点はお耳だよ。
 さて、ボケはこのへんにしてと、あたしのレギオンはやつらのベクターみたいに高周波切断や透過はできないんだけど、そのかわり硬質化と変幻能力があるんだよ。
 極小のベクター群を圧縮することで、その硬さはタングステン弾もへっちゃらだよ。 オリハルコンでもなんでもドンとこーい!
 ちなみに「断ち切る」イメージで発生するのがこの刀、「メイコクノミツルギ」。飛ぶイメージで発生するのがこの翼「エイドラ」だよ。
 そしてさらに私はこれらの技を複合できるんだよ。
そう。デスクロウ、ヘルハウンド、その他全部あわせると・・・これが超必殺キメラレギオンなんだよ♪ エルフェンファイトで私がやたら使う、あのおっきな動物なw


さてさてまだあたしのレギオンは秘密たっぷり。
じゃあ次回もこの絵日記にきみもレギオンドライブ〜!

2005/06/07(火) ロストナンバー 序章 その3
 ぶしゅっ!!
彼女の右目が血しぶきとともに破裂する・・
その瞬間・・彼女の意識は漆黒へと落ちていく・・

・・・・・「もう・・終わりにしてよ・・こんなのもういやだよ・・」
 消え行く意識でつぶやく少女・・
・・・「生き抜いて・・・あきらめてはダメ・・・」
意識の奥で誰かがささやく
 「私たちは生き残らなければいけない者・・・一度は淘汰されたこの存在・・」
 誰?少女は尋ねる。
「サルともディクロニウスともまみえぬ存在・・それが私・・」
「お前には生き抜く義務がある・・・私が力を貸そう・・」
 「私は・・お前・・・生き残るべきもの・・・・」

その瞬間、彼女はすべてを理解した・・自分の能力、そして自分が何者であるか・・・

 ばしゅうう!!  彼女の体を漆黒の物体が覆う・・

・・・・・時を同じくして、所内のディクロニウス全員・・107体のディクロニウスが何かを感じ顔をあげる・・・本能が感じたのだ・・彼女の覚醒を・・・・

 破壊され炎をあげる拘束台の前で彼女は立っていた・・・その顔には笑みがうかがえる・・・右目からは鮮血がながれ・・眼孔が痛々しい・・・
 「お前達を・・・私は狩る・・」
彼女の腕に闇がからみつく。霧?煙?いやその「闇」は徐々に形を形成していく・・・
 「なんだ?こいつは・・あの黒いにはベクター・・なのか?」
所員が驚くのも無理はない彼がいままでに実験、処分してきたディクロニウスたちとあきらかに違うのだ・・
「・・大丈夫だ・・覚醒したばかりのベクターではこのガラスはぶち抜けない・・はやく捕獲班に連絡を!!」
 内線をつなぐ所員の目の前で彼女の黒いベクターは何かを模る・・・
 それは・・太刀、大いなる刃・・漆黒の太刀が彼女の腕よりはえている。
 「な・・ベクターが腕じゃ・・」
彼女は腕を無造作にひとふりする・・
刹那、所員の首がぼとりと足元におちる・・いや首だけではなかった。所員と少女を隔てる3層の硬質ガラスも切り落とされていた・・
「次は・・・お前達だ・・ディクロニウス・・」
少女は怪しく微笑む・・・・血に染まった体をひきずり、部屋をあとにした・・
          つづく

 次回予告
ついに開放された漆黒のベクター。そしてたちはだかる捕獲班、少女はなんのためらいもなく歩みをすすめる・・・だが彼女の敵は人間だけではなかった・・
次回もこの日記にレギオンドライブ!


 



 
 
 
 

 

2005/06/05(日) ロストナンバー 序章 その2
「・・・いい加減にベクターぐらい覚醒してくれよ・・こっちも仕事が進まねえんだから・・」
 所員の男は、ひとりの少女を乱暴に実験場につれこむ。
その実験場はただ広く、中央にぽつんと台がおいてあるのみだった。
 その台・・いや機械とよぶべきそのものに少女を縛り付ける・・少女はまったく抵抗しない・・抵抗するすべを知らないのか・・それとも、もうすでにあきらめてしまっているのか・・
 「こっちも悠長にやってられないのでな・・」
そう言うと少女の手足を拘束する・・そして首に電極を刺す。
 「つうっ!」
少女は痛みで声をあげる。所員は遠慮なく数本の電極を刺していく・・
 「神経に直接刺激を送る・・これでベクター開放しないようなら処分だからな・・」
そういい残し所員は離れた制御室にはいる。
 「やあああああ!!!  うぐうっ!!」
室内に悲痛な叫びが響く・・・神経から直接流されるその痛みは激しく、人間ならとうに気絶、もしくは発狂していることだろう。ディクロニウスならではの肉体の強さが意識をつなぎとめる・・・それゆえの苦痛・・それゆえの絶望・・・
 「ああああああ!!!  」
体中の毛細血管がつぶれ皮膚がさける・・そして鮮血が霧のようにふきだしていく・・・
 電圧はさらにあがり・・神経への負荷はますますあがる・・・同時に苦痛に耐える少女の精神・・そして肉体への負荷も・・
「あ・・ぎゃ・・あ・・」
もはや声にもならない・・声をあげることすらできない・・・少女の眼球の血管が破裂し、視界は真っ赤にそまる・・・
「あああ・・・うああ・・」少女の涙はやがて真っ赤にそまる・・・・
 所員はなんの遠慮もなく、さらに電圧をあげる・・・
「う・・ぐ・・ぎゃあああ!!!!」
ぱしゅうっっっ・・少女の右目がはげしく吹き飛ぶ・・・・・・

 その瞬間・・・少女の意識は闇におちた・・・・・


「SYSTEM ERROR」・・所員の目の前のモニターにうつしだされる文字。
 「なんだ?」
 驚きモニターの外を見るとそこには・・・いつのまにか拘束をはずした少女が立っていた・・・・・・
 少女はなぜか笑っていた・・・自分血で赤黒く染まった褐色の肌・・・ 少女はゆっくり顔をあげる・・・血まみれの顔に彼女の白い歯がうかがえる・・その表情はあきらかに笑っている。苦痛のため発狂したのか・・それとも他の要因か・・

 そして彼女の右目には・・深い漆黒の眼孔が覗いていた・・・

             〜〜つづく〜〜〜

さーて次回のロストナンバーは?
 はい。ロスちーです。あいたたた。めっちゃ痛かったよう。ちきしょー思い出しただけでも・・・ムカムカ・・
 さーて次回はついに私のベクターが発動するよーw
次回「漆黒のベクター」にレギオンドライブ♪


 


 
 
 

2005/06/04(土) ロストナンバー 序章 
「いいか。この研究所にはこのようなディクロニウスは存在しなかった・・・いいな。このことは忘れるんだ・・・」
 「関係書類はすべて燃やせ・・・データは完全に抹消しろ・・なにひとつこいつの形跡を残すんじゃないぞ・・・」
 「こんな恐ろしい思いは・・もうごめんだ・・・」
それは数刻前、一人の少女によっておこされた惨劇であった・・・
 
・・・・・・・・
長らく拘束していたひとりのディクロニウスがいた・・ベクターの覚醒もいまだなく、所員は彼女のベクターを覚醒するべくありとあらゆる苦痛を与えた・・痛み、怒り、そして絶望こそがベクターを覚醒させる鍵である。
 彼女の褐色の肌には無数の傷、ディクロニウスの回復力がなければとうに死に至る、あるいは発狂することであろう・・

 近年、ディクロニウスの爆発的増加により、この研究所の収容もパンク寸前であった。ゆえに危険度の低いディクロニウスは必然的に粗雑な留置施設に拘束されていた。
 ベクターを覚醒していないこの少女は特に危険性を重視されず、鉄格子の窓のついた一番外側の檻にいれられていた・・・・

 食事はパンとわずかばかりのスープのみ、少女はパンを半分食べると、鉄格子の窓に歩み寄る・・
「おいで。カア助・・・」
ばさばさばさ・・一羽のカラスが格子窓の外から舞い降りる。
「はい。半分こだよ。」そういって少女はカラスにパンをわけあた。
 「おいしいな・・これだけしかないけど・・・」
涙を流しながら明るく笑いかける少女・・
 こんな生活がいつまで続くんだろう・・私は・・・なぜ生まれてきたんだろう・・そう考えつつ、少女は眠りにつく。体中の傷の痛み、心の痛みにたえつつ・・・・・
 
・・・・・生き残れ・・・・・心の奥で誰かがささやいた・・そんな気がした・・・

                  つづく

 次回予告
研究所で繰り広げられる恐怖の実験・・少女はその先になにをみるのか・・涙が血に染まるとき・・闇の中から声がひびく・・

次回「喪失の彼方」へレギオンドライブ!!


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