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ヲタ日記
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2011/01/03(月) 立ち読みが失礼なのは承知で
読んだわよ、水嶋ヒロ先生のKAGEROU。
Amazonのレビュー凄かったけどあれこれ言う権利があるのは読んだ人だけよね!っつって買おうと思ったんだけど立ち読みで事足りてしもたというwwwwww

もう発売されててネタバレも糞もないから言うけどw、心臓手巻きだけは評価したい。回し続けないと死んじゃうなんて可愛くない?そこだけは評価したい。

でもこれ映画化すんだって?誰が?つかこの映画観たい?本の頭から尻までこの通りになぞるだけの映画ならもう頭の中で観たしそれは学生の映画研究会がイロハも解らず初めて回した自主制作フィルムの域を出る事は絶対に無いと断言出来るレベルなんだけど。
出版社が発売前に散々煽ってた「SF大作」ではないし「ファンタジー傑作」とも言い難く「命の重さを問う作品」のつもりで彼が書いたのならそっちの方が問題だわさ、自殺するくらいなら臓器くれとねだる事や、美少女が助かるならくれてやってもいいかな的自己犠牲を、「命の重さを問う」って自ら言っちゃだめだ。

もし映画化するなら、心臓手巻きのアップから始めるといい。ていうか小説ド頭もそこから始めるべきだった。徐々にカメラが引いて、少女の綺麗な白い指が、男の心臓を静かに回している。休みなく回して、音楽が聴こえてきてもいい。物言いたげな男の回想がそこから始まる、そうだあの死神のような男に会ったのは、あれは自分が死のうとした日、いや、死んだ日だったかな………
そこからあの小説冒頭、屋上で飛び降りようとしている彼の話にいって、ずーっと後半まできて、また美少女が心臓を手巻きしてくれている場面に戻ってくる。ほんでまたずーっときて、ラスト、少女の胸に耳をあててその音を聴く「彼」、静かに音楽が流れる、これが生きている音だ。ゆっくりと目蓋を閉じる「彼」、幕。


私が編集だったら水嶋先生にこう書かせた。
これもまたよくある手法のひとつだが(FF10とかはこれ。ザナルカンドのティーダ独白からゲームのOPが始まって、ストーリーを進めていくとやがてザナルカンドに辿り着き、観ている人に「冒頭のアレはコレだったのか!」と気付かせる作戦ね)、導入部を作ってあげる事で読み手の印象が全然違う。
ついでにあの死神みたいな男は、若かりし頃の「自分」っていうオチまでつける。過去の自分なのか未来の自分なのか、最後に死神の姿になったって事は冒頭で自分の自殺を止めにきたのも自分だから、ウロボロス的な、抜け出せない輪廻の法則みたいなんが発動して、ハッピーエンドに見せ掛けた、より不気味な〆方が出来るし、観てる人に想像の余地を残せる。

で、これを、吉祥寺オシャレ系に撮るんじゃなくて、感動狙ったヒューマン系でもなく、恋愛モノでも断じてなく、ファンタジーだけを強く打ち出した極彩色キワモノ系で撮れば尚良いと思う。命とか価値とか善悪とかどうでもいいから、「変な話」って所を抽出した綺麗な悪夢みたいな映画にすれば、あの話を映画で観る価値はあるように思う。



何を偉そうにって思う?wwwwwwwww
でもこれね、小説書いたり漫画描いたりしてる人はね、やった方がいいよ、自分ならどう書くかってやつ。
私は別に本だけじゃなく、ゲームやドラマや演劇観てても「ここは違う」とか「この演出は良い」とかやるし、役者の解釈が違ったりするとキィーッてなるwwwwww
この、キィーッってのが大事で、私は今何に対してキィーッだったのか、シナリオなのか演出なのか役者なのか、またそれがどの部分だったのかを、なるべく詳細にわたり確認するのさ。
小説や漫画を書く人って要は監督じゃん、シナリオも演出も役者(キャラ)も全部自分の頭の中にあって、いつ何処で誰に何をどう言わせよう、色や匂いや音や、それをきちんと観客(読み手)に伝えないとだめじゃん、確信の無い割に忙しい作業じゃん。

なので、普段から様々な作品に対してレビューを書いたり妄想したりするのは、脳内に点在する脚本家や演出家にとって、とても良い修行となるのです。
皆さんなら、KAGEROUをどう書きますか。どう撮りますか。


ポプラ社って専門は児童書なのね。
水嶋は何故これをポプラ社に送ったのか、自分の作品がどのジャンルだと思ったのか、選考委員は何故自社のイメージとは違うこれを推したのか、ちぐはぐすぎるアオリや宣伝は誰指示なのか広報は会議で満場一致だったのか全員寝てなかったのか一体何なのかw、解らないことだらけです。

絶賛出来ないからこそ勝手に改良する余地が沢山ある、私はこの作品をそう評して筆を置きたいと思いますwwwwwwwwwwwwwww


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