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2010/08/07(土)
七夕
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北海道の七夕は8/7なんです、仙台と一緒。
以前、つぅか去年?かな?mixi日記で古今和歌集の七夕の詠を幾つかご紹介しましたけれども、私は万葉集も好きなので此処の日記にはですね、万葉集から情景の見える美しい詠を選んでご紹介したいと思います。
天の海に 雲の波立ち 月の舟 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ
上記は柿本人麻呂が詠んだとされる一句です。 「夜空という大海原に白波の如き雲、その海に月の舟が漕ぎ出でて、星々の林を縫うように隠れていくよ」と言っています。 月の舟の漕ぎ手は彦星なんだと思います。
この詠が面白いか面白くないかで言えば、いや……内容自体は大して……美しいけどそんな感銘受ける程でもないかな……と思うのですが、柿本人麻呂と云えば7世紀後半〜8世紀初頭の宮廷歌人、歌聖と云われた人です、今から千数百年も前に夜空見上げてこんなロマンチックな事を考えてた野郎がいたなんて!カッキーったらオトメン!と、そこに感動してしまうのですwwwwwwwwwwwww
7〜8世紀の出来事知ってる?
645年 大化の改新 701年 大宝律令 710年 平城京遷都
飛鳥時代だよ?サッカー部キャプテンだった中大兄皇子(※1)が、身内経営よろしくズブズブだった蘇我蝦夷・入鹿親子を失脚させ、「政治やろうぜ!(※2)」つって自分が天皇になって大改革を行ったまさに激動の時代に、夜空見上げて七夕お祝いしてるカッキーが愛おしくならないか!
古典を学ぶ時、言い回しやらで難しく考えがちですが、その必要はありません。 旧仮名使いや昔の人という前置きからくる先入観の所為で、わざわざ訳を回りくどくしたり難しい日本語にしたり五段活用暗記させたり、そんな事してるから歌の構成が見えても肝心の歌人の心が見えないんだ。 ほんと日本の受験勉強って糞だよね。
女「…あれ?もしかして其処にいるのはカッキー?」 人麻呂「やぁ、今晩和。何してたの?」 女「七夕の飾り付けだよ」 人麻呂「あぁ、今夜は七夕か」 女「ほら見て、星が綺麗だね……織姫と彦星は会えるかな?」 人麻呂「どうかな……今夜は晴れてるし、無事あの月の舟に乗って空を渡って行ったんじゃないかな?僕みたいに…なんつってー☆」 女「……は?」 人麻呂「え?ダメ?」
このようにw、常に適当現代語訳する癖をつけておくと、千数百年の隔たりなんて一瞬で霧散し、とっくに死んだ彼らと仲良くなることが出来るのです。
夏休みも残り半月。 古典に限らずお勉強が苦手な学生の皆様は、貴方に備わっている妄想力をフルに発揮し、どうぞ楽しい学生ライフをエンジョイして下さい(・∀・)y-~
※1…蹴鞠的なモノが得意だったようです ※2…バンドやろうぜ風に
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