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ヲタ日記
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2010/06/23(水) あいしてる
W杯だなんだと日本の国旗を観る機会が多い最近、改めて思う事がある。


「日の丸とは何と美しい国旗だろう」


私はベートーベンの第九が好きだ。美しいからだ。その「美」は書き手である私が常に追い求めている「美」と同じものだからだ。
誰もが知っている「歓喜の歌」のあの主旋律は、たった5音で構成されている。

ミミファソ ソファミレ ドドレミ ミレレ
ミミファソ ソファミレ ドドレミ レドド

既に耳が全く聞こえなかったルートヴィッヒがついに辿り着いたのがこの5音。華美な装飾を全て削ぎ落とした上での調和、それ以上でも以下でもない完全で完璧な「美」、まさに「歓喜の歌」に相応しい音だ。

私は小説の中の言葉もそうであれと思っている。固く難しい事象を専門用語もっさりはたまたV系盤よろしくアンニュイぷんぷんでわざと難しい漢字でややこしく言うのではなくて(両者共にその表現の持つ空気または表現したと思い込んだ自分に酔って脳内で満足しているだけにすぎず第三者に読んで貰おうという努力をしていない)、誰にでも理解出来る状況や感情に置き換えたりする必要があると考えていて、尚且つそれはより簡潔で、単純で、的確なものこそ美しいし、価値があると思っている。

漫画で言うと「あだち充作品」が、私の中では第九に近い。


日本の国旗は言わずと知れた「日の丸」だ。
東の涯て、日出ずる国。真っ白な旗に真っ赤な太陽。
なんて簡潔で単純で的確な美しさ。
世界には色とりどりの旗があるけれど、日の丸ほど美しい旗を私は知らない。


ついでに言うなら「君が代」が国歌で誇らしい。

我が君は 千代に八千代に さざれ石の
巌となりて 苔のむすまで
(貴方の命が、細かい石が巌となってそこに苔が生えるまで、千代にも八千代にも、永きに渡り続きますように)

この詠の出典は私の大好きな古今和歌集である。
題しらず読み人しらず、千年以上前に名前も解らない誰かが三十二音で詠んだ句を、古今和歌集を編纂した紀貫之や紀友則は「美しい」と評価し、こうして後世に残してくれた。なんて得難く、有難いことだろうか。


それを政治に利用する事があってはならない。
如何なる理由であろうと、美しく価値あるものに対してそれを貶めるような、現代の我々の愚かさで古の彼らを侮蔑するような事をしては、ならない。
私は右でも左でもない、日の丸や君が代を自分達の主義や思想に使う事しか頭にない連中に反吐が出るだけだ。

日の丸も君が代も、ただ美しい。
あれは旗で、歌で、そこにそれ以上の意味などないのだ。


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