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2009/12/30(水)
ディートリッヒとエステル
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〜数日前の「カテリーナとトレスとディートリッヒ」の続き〜
「ねぇディートリッヒ、本当にこのゲレンデって騎士団所有なの?」 「テロ活動ってお金掛かるんだよ、だから手広く事業やってるんだけど、リゾート開発もその一部」 「知らなかった……騎士団もなんだか昼間はマトモなのね」 「まぁね、もっとも夜に悪知恵めぐらせてんのは僕じゃなくてイザークだけど」 「嘘つき、あんたもでしょ」 「ほらほらエステル!リフト乗るよ!山頂からどっちが先に降りて来れるか競争しようよ」 「ちょっと待って……神父さまが何処かへ行っちゃったのよ、さっきまで一緒にいたのに」 「……ダメ神父の心配なんかしないでよ、妬けるなぁ」 「そんなんじゃないわよ、だってゲレンデで姿見えなくなるなんて心配するじゃない」 「あの人なら大丈夫でしょ、どうせロッジで豚汁食ってるよ」 「……ありうるわね」 「それよりさ、競争しようよって話」 「どっちが先に降りて来られるか?ふふん、負けないわよ」 「エステル意外と運動神経いいもんね」 「伊達にレジスタンス率いてなかったわよ」 「じゃあさ、負けたら罰ゲームね」 「ええ!?」 「なんだよ、自信ある顔したくせに」 「だってあんたの罰ゲームって常にデッドオアアライブじゃないの」 「此処で君を殺して僕に何の得があるんだよ、違う違う」 「じゃあ何よ、肉まん奢るぐらいなら良いわよ……あ、夕食賭ける?」 「食べ物から離れてよ……負けたら勝ったほうの言う事きくってのどう?」 「……またベタな」 「いいじゃん、わかりやすい下心ってコトで」 「あたしが勝ったら騎士団解散とかでも良いの?」 「イザークとウチの我が君ぬっ殺すとかでも良いよ」 「ディートリッヒが勝ったら?」 「まだ内緒」 「……それもベタな」 「気付いてるくせにそうやって照れて逃げるエステルを愛してるよ」 「………嘘つき」 「ほらまた逃げた」 「うるさいな!じゃあ勝負ね!」 「相変わらず甘いな、君は」 「…何笑ってんの!」 「別に」
てなワケでラブコメは大晦日メルマガに続く!
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