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2008/01/03(木)
新☆カテリーナとトレスG
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〜前回までの災難〜 騎士団の本拠地であるベルリンへ乗り込むべく、死出の旅とも取れる道行きを共にするトレスと元上司。 世界で最も美しい枢機卿と謳われた元上司との旅は、既に教皇庁職員ではない彼に悦びと苦悩をもたらした…これは機械化歩兵が己の身の内に芽生え始めた"人間らしさ"とガチで向き合う、愛と試練の記録である……
「どうしました、急に立ち止まったりして」 「……雪だ」 「…寒い筈だわね」 「損害評価報告を」 「寒いと言っただけで別に体調に変わりはありませんよ」 「では少し早いが今夜の宿を探そう。本降りになる前に食事も済ませたい」 「そうね……でも街中じゃあるまいし、宿なんかあるかしら」 「…やはり荒廃が早い。宿が取れぬ場合は民家に宿泊許可を貰うとしよう、卿は此処で待っていろ」 「有難う」
「…どうでした?」 「駄目だ、宿泊施設はおろかレストランの類もない」 「困ったわね」 「教皇庁壊滅の混乱で人類圏の都市機能が正常に動いていない所為だ。一般市民は明日食べる物にも困っているのかも知れない」 「パンがなければお菓子を食べればいいのに」 「………え?や、だから、」 「お 菓 子 を 食 べ れ ば い い の に」 「……買って来ます」
糸売w
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