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2007/03/01(木)
新☆カテリーナとトレスC
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吹雪の夜を一部屋で過ごすカテトレ。今ひとつ真意が見えない元上司を前に、機械化歩兵の長い夜が始まった。
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消灯してから30分。寝台からは微かな寝息が聞こえて来た。 「眠れないの」だか言ってたくせに意外と早く意識を手放したな…まぁ疲労回復には十分な睡眠と栄養…ってそう言えば食料補給してないな!やはり先刻ひとっ走りコンビニ行けば良かったか…
「…ん…」
うをっ!?…いやいや寝返り打っただけだ落ち着け俺…よし、目は開いてない、こっそり寝顔見てるのもバレてない。セーフ。 …疲れてんだろうな。結構歩かせちゃったもんな。雪だし。 ほんとは手とか繋ぎたかったな。寒そうに息を掛けて擦り合わせてたのも知ってた。でも俺は自分の手をコートのポケットから出せずにいたんだ…「ホラ、手貸せよ」つって強引に俺のポケットへ引っ張り込んじゃえば良かった。案外「ありがと」って笑ってくれたかも。 そんな俺の気も知らずに…いや、どうか気付かないままでいてくれ。例えばこの先、君が俺の気持ちを知ったとしても、気付かないフリをしてくれないか。 一緒にいられなくなるのだけは、嫌なんだ。 あ、毛布ずれてるから直し…
「…ん、アベル…」
トレス心の声 (泣 き た い)
糸売
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