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2007/01/11(木)
『ババクラ』3
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「人形使い、その他には別段変わった所はなさそうだね」 「…うん?洗面台を見て」 「何かね…これは…髪の毛?」 「ちょ!金髪!」 「待ちたまえというのに。すぐに犯人と結びつけては駄目だよ、あくまでも証拠の一つだ」 「いや〜…」 「その顔やめなさい」 「まぁとにかく他は何もなさそうだよ」 「では次に全員のアリバイを調べよう」 「全員の?面倒だな…」 「内部の犯行なんだから全員が容疑者だよ」 「解ったよ…で、誰がいつ何処に居たかを調べるんでしょ、じゃあ上に戻って…」 「君がトイレに入ったのは何時頃だい?」 「…は?」 「第一発見者を疑うのは捜査の基本だよ?」 「なんっで僕が自分でしたものをわざわざ君を呼んで見せたあげくこんな大騒ぎしないとならないんだよ」 「すまないね、一応疑わないと」 「…君が帰ってくるちょっと前だから、午後5時過ぎくらいだね。直前までゲルマニクス海軍の少佐と電話で話をしてて、電話切ってすぐ部屋を出て、息抜きに外へ出ようとしたついでにトイレに寄ったのさ」 「電話をしていた場所は?」 「40Fの会議室、同じ部屋にメルキオールもいたから調べてよ」 「…ふむ、解ったよ」
糸売
…これどんなけ続くんだろうと不安になって参りました。
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