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2006/07/05(水)
新☆ディートリッヒとケンプファーN
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〜前回のあらすじ〜 神社の以下略
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「…我が前にユンゲス、我が後ろにテレタルカエ、右手に嘘、左手に愛」 「右手に剣、左手に盾、だよ人形使い」 「覚えらんないよ…なんかこう…パパッと出来ないの?」 「私の魔術は繊細で高尚なのでね。ていうかいい加減その三つ編み解いてくれないかな?私にもイメージというものが」 「邪魔なんだってば。大体ね、スーツだって面倒なんだよ…いっそB系にイメチェンしない?田中聖よろしく」 「私の白い顔で"嬢ちゃん"はないだろう…髪が邪魔だからと切ったりしたら覚悟したまえよ?君のこの躯は二度とまともに座れない尻になるからね」 「……ほんとやめてね」 「しかしいつまでもこのままというワケにはいかないね…困ったね、今夜私は我が君に呼ばれているのだが」 「それ僕が行くって事?何の話すればいいの?」 「イブリースの首尾をね。なに、頷いて"いかようにも、マインヘル"と優雅に微笑んでいてくれれば…」 「そんなんじゃ絶対バレちゃうじゃん…イヤ、イブリースの件なら僕でもまだなんとかなるかな。アレでしょ、僕が造ったイブリース制御プログラムの…あっ!」 「どうかしたかね?」 「しまった…僕も今夜それの打ち合せだよ」 「誰と」 「炎の剣ーフランベルクーと。彼さぁ、大事なおホモ達を裏切るのに躊躇ってるっぽいんだよね…これだからイヤなんだよ、真性は」 「…ほう…」 「……ちょっと。何ニヤニヤしてんのさ」 「別に」 「嘘だ。…イザーク、頼むから普通に打ち合せしてよ?」 「可愛くお願いしてくれたら聞いてあげない事もないがね」 「やだよ。あと言葉使いにも気を付けてよ!僕はそんな爺臭い喋り方はしないんだからね」 「解ってるよ、やだなぁイザーク…君こそしっかりね」
ディートの殻を被ったイザークは、目の前の自分の顔を眺めてふわりと笑うと、部屋を出て行きました…
「不安だっ…!!」
独り残されたイザークの姿をしたディートは、低く呻いて暫く頭を抱えておりました…
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糸売 くwww
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