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2006/02/18(土)
カテリーナとトレスE
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俺は機械だ以下略。
「剣、魔法、拳、車、歌…様々なスキルを身に付け、正直私は誰にも負ける気がしません」 「ではミラノ公、卿は今度こそ療養を」 「神父トレス!」 「……まだ何か」 「キャンディーズも山口百恵もステージにマイクを置きました」 「発言内容が意味不明だ、ミラノ公」 「いつか私も剣を置いて普通の女として生きる日が来たら…いえ、もしもの話です」 「……」 「そんな日が来たら、愛する人の為に温かな食事のひとつでもと願ってしまうのは、私の我儘かしらね」 「…ミラノ公、」 「いつか来るその日の為に、講師の先生をお呼びしました」 「…シスター・ケイトか?」 「ああ、いらっしゃったわ…シェフ大泉、こちらです」
にょういずみにょう?
「ハイ、じゃあフランベすっから」 「いいから早くパスタ入れなさいよアンタ」 「…キミはアレかい?いちいち僕に、シェフに文句つける気かい?…コレにはオーロラソースかけるから」 「なんでかけちゃうの?」 「うるさいっつってんでしょ!文句云わないで食べなさいよ!」
モジャと勝手に喧嘩を始めた俺のミラノ公。彼女が魔神として甘味を食い尽くすのが先か、世界の敵がこの世を焼き尽くすのが先か…ただの機械である俺には解らない。俺に解る事と云えば…生放送出演後に配られたサイン色紙がデカ過ぎたモンだから藤やん捉まえて袋ねぇかっつったら制作部の偉い人まで出てきて「コレも持っていきなさいよ」とグッズやらジュースやら色々くれたって事くらいだな…楽しかったな…
「あれ?ミスターかい?」 「否定、俺はミスターではない。ハーケー・トレs」 「シゲか!オマエまぁたガンダムだーなんつってそんなカッコしてんだべ?そんなに好きか、モビルスーツとやらが!」
…俺は機械だ…人間的感情は排除されてる筈なのに、この胸に拡がるアレを人は殺意と呼ぶのだろうな…
糸冬 了。
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