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2006/11/24(金)
魁!!ディートリッヒとケンプファーR
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「ちょっとイザークいる?…なんだ、電話中か」 「ええ、はい、では。…人形使い、何か用かね」 「依頼?誰から?」 「依頼は依頼なのだがね…少し困った事になったよ」 「何、どうしたの」 「…他人が困った時に嬉しそうな顔をするのはやめたまえ。今のは出演依頼でね」 「出演依頼?何の」 「次期007に是非私をと執拗に迫られてね、監督直々に」 「…ありえないね、ありえない」 「2回も言わなくても良いじゃないか。理由を訊きたいね」 「ジェームズ・ボンドと云えば何」 「スパイ」 「そうだけど違う!女だよ女、美人と浮き名を流すの。君には無理だろ」 「何故無理だと決め付けるんだ…君は私の青春時代を知らないだろう?」 「君のスペック知ってる?死んだ魚の目をした男だよ?恋に堕ちるワケがないよ、気持ち悪い」 「私がボンドカー的なモノに乗って颯爽と現れ、爆弾や敵兵を魔術でどうにかするのをスクリーンで観たくはないかね」 「…ねぇ、困ってるのは何に?」 「だから撮影期間中こっちの仕事が出来ないじゃないか」 「引き受けたの!?」 「断る理由がない」 「……」 「そんなワケだからカルタゴには君が行ってくれたまえ」
糸冬 了
だからイザークはROMで暫く出てこないんです。
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