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ヲタ日記

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	2005/11/20(日) テニスの騎士団様(ディートリッヒとケンプファー⑦)

「おや、人形使い。ラケットなんか持って何をするのかね？」
「…イザーク、君ね、ラケットじゃ人は殺せないよね？せいぜい肘殴って古傷背負わすくらいだろ…テニスだよ、テニス」
「ほう。君が紳士的なスポーツをするとは、些か意外だね」
「僕は何やったってサマになるのさ。そういうイザークこそ、テニスやった事ないんじゃないの？」
「愚問だね。私はイギリスにも居たんでね、そう、大学在席時は隣町の女子大との合同サークルで…」
「ホラ、早くコート入って。壁打ちで我慢するつもりだったけど、どうせなら試合しようよ」

「では1セットマッチ、人形使い、君にサーブ権を譲ろう」
「へぇ、余裕だね」
「…アンダー・サーブ？」
「その打球、消えるよ？」
「……！」
「消えた？」
「…ほう、だが私に同じ手は二度通用しないさ」
「だろうね。そら」
「…ブツブツ…」
「あっ！何か唱えてる！」
「来たれ！ベリアルの矢！」

「…イザーク、汚い。石田の波動球でも返せないよ」
「15-15。人形使い、本気で来たまえ」
「…もう一球いこうか、風のやまないうちに」

「断ち切る！」
「残念無念、また来世」
「打ちごろだね」
「私の魔術に酔うがいい」

オチないので　糸冬　了。

	2005/11/19(土) ホストクラブ『騎士団-オルデン-』①

新宿、歌舞伎町。
天使の美貌に悪魔の囁き、当店No1、ディートリッヒさん(22)の営業スタイル。

「いらっしゃい、エステル」
「ディートリッヒ、いいの？」
「何が？あ、何飲んでるの？モレシャン？」
「あっちのテーブル、ディートリッヒのお客様なんでしょう？あたし適当に居るから構わずに…」
「何言ってるの、エステル。君に僕以外が付くなんてありえないし、あのお客さんしつこくてさ…君が来てくれて助かった」
「うそ」
「本当さ。信じない？」
「…うん」
「じゃあ僕がこのシャンパン空けたら信じてくれる？」
「貴方お酒弱いじゃない！具合悪くなっちゃうわ！」
「いいんだ、エステルに介抱して貰うから」
「ダメよ、まだ営業時間中なのにNo1がツブれたら…」
「いいんだってば。そしたら他の席に付く事もない、ずっと君と此処にいられる」
「そんなの…他のお客さんに妬まれちゃう…あたしが困るわ。だからきっと貴方がツブれたら帰るわ」
「エステル、優しい君は僕を放って置いたりしない。いいじゃない、他の客がどう言おうと…介抱してよ」
「ディー…」
「朝まで、ね」

オーナー、カイン氏は語る。
「彼の営業は基本ですね！女の子は"特別"に弱いんですよ」

糸冬　了。

	2005/11/18(金) ディートリッヒとケンプファー⑥

「何してるのさ、イザーク」
「君か、人形使い。入る時はノックくらいしたまえ」
「したさ。気付かなかったのは君だよ？…何なの、この本の山は」
「新しい魔術-アルチ-でも開発しようかと思ってね」
「確かに毎回長ったらしいからね。もっと楽に出せるモノじゃなきゃ、唱えてるウチにグサリと殺られちゃうよ」
「余計なお世話だけどね…興味深い資料ばかりで、迷っているのさ」
「ふーん。あ、コレにしなよ、"昇龍拳"」
「残念だが私は武闘派ではないのでね」
「じゃあ"かめはめ波"」
「亀やサルに打てるモノを何故わざわざ私が」
「…文句多くない？こっちのコレなんかどう？」
「"霊丸"…"ローズ・ウィップ"」
「伊達にあの世は見てないさ的な台詞云わなきゃダメだよ」
「…人形使い、君面白がってないかね？」
「協力してあげてんのに。…ねぇ、君の"影"は次元のワームホールを開いてどーのって言ってたね」
「ああ、ただし条件が複雑でね。いつでも、というワケにはいかない」
「それだよ、イザーク！いつでもすぐに使えるようになればいい」
「ふむ…一理あるね」

一週間後

ケンプファー、腹部用脱着式四次元ポケット開発。

糸冬　了。

	2005/11/17(木) こんなトレスは嫌だ⑤

「シスター・ケイト！教授は何処です？」
＜如何なされました猊下？教授なら今朝早くにロンディニウムへ…＞
「逃げたわね…実は神父トレスにまたおかしな細工を」
「オラ、ハニー

逢いたかったよカテリーナ！」
＜…声までボルジア卿ですわね＞
「これだけじゃないのよ、ボタンが色々付いていて…」
「おう、ケイトじゃねぇか。茶ァ煎れてくれや」
＜…！…トレス神父の口からあんな野蛮で獣臭い男の言葉が…胸毛生えてきたらどうしましょう…＞
「シスター・ケイト、すぐに教授を呼び戻して頂戴」
＜かしこまりました、猊下。失礼致します＞

「…教授にも困ったものね…あら？これは…」
カテリーナ、"アベル"ボタンを押す。
「こちらでしたか、カテリーナさん。探しましたよ？」
「………」
「カテリーナさん？」
「…何でもないわ」

ふわりと笑うトレスに、多少気持ち悪いなと思いながらも、まんざらではないカテリーナだった。もう少しだけ、このままで…

「あ！1ディナール発見！…はっ！でもココはカテリーナさんの執務室…いやいや見つけたのは私ですから私のモノにしても良いと主は仰って…」
「…神父トレス、床に這いつくばるのはお止めなさい。あとから後悔するわよ」

糸冬　了。

	2005/11/16(水) ディートリッヒの正直しんどい④

ゲスト:ケンプファー

「…ねぇ、イザーク」
「何かね、人形使い？眉間に皺なんか寄せて。折角の夜景が台無しだ」
「ど　う　し　て、僕と君が二人っきりで観覧車になんか乗ってるんだよ」
「さぁね…それより灰皿は何処に…」
「ああ僕携帯灰皿を…って禁煙！」
「おや、あちらに見えるのは何かな？」
「…吸うなってば…あれ？もうすぐ頂上だね」
「この観覧車は頂上で一瞬灯りが消えるそうだよ」
「変な事しないでよ」
「心外だねぇ…人形使い、君、私を見境無く発情する猫か何かだと思ってないかい？」
「…ネコならいいんだけどね、君はタチが悪い」
「おやおや」
「あ、消えるよ」

「なかなかに美しいね」
「君に夜景観ながら感傷に浸る趣味なんかあったっけ、イザーク？」
「失敬だね、毎度毎度。私にだって人間らしい感情はあるさ」
「…まぁいいか」

【ケンプファーからのメール】
同じ塔にいるのにメールもどうかと思うね。今夜の感想が聞きたいのなら部屋に

「こっから先は読まずに削除するよ…あのさぁ、僕エステルがいいって言ってるのに…え？終了？企画終了？ちょ、ちょっと待っ」

強　制　終　了。

	2005/11/15(火) ケンプファー外伝『メフィストフェレス』up。

今、16日の朝5時だもの。

大　変　だ　っ　た(爆笑)

…BGMにバッハの三位一体のフーガ(BWV552/私の持っているCDはマリー=クレール・アランがオランダマルティン教会にて演奏したヤツ。使用オルガンは1740年製作で、バッハやモーツァルトが実際に弾いてたらしいのだ！)を、無期限エンドレスで垂れ流しつつ、愛すべきケンプファーの過去について、パラケルススやサンジェルマン達以外で話組むのに挑戦してみました。
ケンプファーが名乗っていたとされる人物についての詳細は、6/22.24.25.26の日記を参照して下さいね。

作中、一人称で進められる「僕」が誰なのかは、ラストに明かしておりますが、中原的にも満足の一本となってます。
マ　ジ　大　変　だ　っ　た　の　！(わかったからwwwww)
是非、ゲーテ著『ファウスト』を読んでみたり、PCの方は「ゲーテ」でググってみてね。縁あって折角触れたのだから、放っといちゃ勿体ないよ。それに他人に訊くよりも、自分で調べた知識は、忘れないからね。
それとアンケ板、ケンプファーにコメント寄せて頂いた貴方、有難う。ケンプファーは過去も現在も未来も、歴史の「傍観者」であり「仕掛人」だったと思います。彼についてはまた、別な話で掘り下げたいです。
皆様の感想、お待ちしてマス。

	2005/11/14(月) ディートリッヒの正直しんどい③

ゲスト:ユーグ

「…僕らさぁ…ほぼ面識ないよね？」
「ああ…そうだな」
「なんっにも話す事なんかないんだけど、どうして待ち合わせがロイホなの？」
「さぁな…俺は指示通りに来ただけだ」
「今日は買い物だってさ。しかもだよ、青山あたりならまだしも中野ブロードウェイ」
「…ディートリッヒといったか」
「なに」
「中野ブロードウェイには人形が沢山売っているという話を師匠から聞いた事がある。君のような能力を持つ人間が他にもいるかも知れない…興味はないか？」
「駅どっち？ユーグ神父、置いてくよ？」

「ユーグ神父…人形って…まさかコレ？」
「惣流・アスカ・ラングレー、限定スク水仕様…こっちは、ベルダンディと…西野つかさ」
「…こんな趣味はないよ」
「ディートリッヒ、あれを見ろ」
「？…あれは…確か前にイザークとDVDで観たな…そうだ、ストライクとフリーダム！あっちはプロヴィデンスだ！」

【ユーグからのメール】
"ディートリッヒ、珍しい物を沢山観れて中々に楽しかった。君がカオスガンダムを土産に買ったイザークとやらは友人か？"

「…せっかくの楽しい気分も最後の一行で台無しだよね…僕さ、前にも言ったと思うんだけど、エステルがいいんだけど。聞いてる？」

続　き　ま　す。

	2005/11/13(日) アンケ板が接戦な件についてwww

日毎に上位の入れ替わりが激しい(笑)リクではなくあくまでも執筆の参考ですので、連投しても構いませんよ。ちなみに「こいつのこれこれこういう話が読みたい」的なコメントを添えて頂けると、書く可能性高いです。

キリ番について。踏襲の際にメッセージが表示されますが、その後は自己申告制です。なので啓示板への報告がない限りは、スルーになります。御了承下さい。
次のキリリク権発動まであと…10日くらいかな(笑)

本館『最後の審判』の日記で、「暴露バトン」なるモノに答えてみました。HPお持ちの方はご自由に項目拾ってお帰り下さい。バトンは回そうが回さまいがどちらでもお好きにwww
私のを見ても　引　か　な　い　よ　う　に。

	2005/11/12(土) ディート版『サロメ』up。

今回は趣向を変えて、劇中劇の様な一本にしてみましたが如何でしたか。古典文学はどれも言い回しがややこしかったり旧かったり、若い方々には敬遠されがちだとは思いますが、よく知るキャラ達を通して作品に触れる事により、いざ貴方が原作を読もうとする時の玄関口が、比較的開かれているのではないでしょうか。機会があれば是非、小説やオペラ等を御覧あれ。
トリブラキャストで遊ぼう企画①となっております。文献手当たり次第というワケにはいきませんが、面白い題材と、キャストにうまいことハマれば、今後も続けたい企画です。
そうこうしてるウチに、近々キリリクが発動しますよ(笑)あと2日かそこらでHITしそうです。踏んだ方のみにメッセージが表示されますので、宜しくお願い致します。ちなみに指定が細かいと非常に助かります(笑)

今宵のイメージ画は火星です。流石にいつもの10秒で描ける落書きばかりじゃアレなんでwww

	2005/11/11(金) ディートリッヒの正直しんどい②

ゲスト:カテリーナ

「…で、どうやら此処で貴女が手料理振る舞ってくれる企画らしいんだけど」
「…何故私が呼ばれたのかしら」
「知らないよ。取り敢えずキッチン向こうみたいだよ」
「………」
「まぁ、僕としては世界で最も美しい枢機卿の手料理食べるだけでいいなら、こんな楽な仕事はないさ。ナイトロード神父みたいにあちこち連れ回されたんじゃ堪んないからね…どうしたの？」
「どうもしません。あちらでしたわね？」
「聖衣くらいは脱ぎなよ、袖が汚れ…その縦ロールも邪魔じゃない？ってねぇ、僕無視されんの嫌いなんだけど」

…ダン…ダンッ！…ガガッ、ゴリゴリゴリ、ガシャン！…ゾ、ゾゾゾ…ゴッ、ゴゴギグゲ

「ちょーっとちょっと！ミラノ公!?さっきから尋常じゃない音がしてるんだけど…貴女、料理した事あんの？」
「……ます」
「はい？」
「林檎なら剥けます」

「…ああ…もういいよ…僕がやるから…」

【カテリーナからのメール】
先日の件は一時休戦なだけですから誤解のない様に。

「…あの人お礼もないよ。ねぇ、あのさぁ、本当に僕にしんどい思いさせたいだけなんじゃないの？エステルをキャスティングしてよ。聞いてる？」

続　き　ま　す。

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