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2005/11/27(日)
カテリーナとトレス@
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俺は機械だ。このひとを守る為だけに在る事を赦された、ただの機械だ。
「騎士団に入るからには、私も何かやらなきゃダメよね…」 「…実戦は俺に任せて、卿は療養に専念する事を推奨すr」 「せめて剣ぐらい扱えなくては地獄の中で生き抜けないわ。それに、もう師匠を呼んであります」 「師匠-マスター-?ワーズワース神父の事か?」 「あら、早速おいでになられたわ。こちらです、マスター・ヨーダ」
ヨーダ?
「カテリーナ、忘れるな。ジェダイはフォースと共にある」 「イエス、マスター」 「フォースを感じるのじゃ」 「イエス、マスター」
…ジェダイへの道を勝手に歩き始めた俺のミラノ公。彼女が評議会でジェダイ・マスターとして認められるのが先か、地球が焦土と化すのが先か…ただの機械である俺には解らない。 俺に理解出来るのは、この俺より小柄なっていうかしぼんだ感じの緑色した老人は多分人間じゃないんだろうな的な事だけだ…だってなんか耳とか…指も三本だし…
「そこのドロイド!邪魔じゃ!」 「否定。俺はドロイドではない、俺はハーケー・トレs」 「口答えするな!暗黒面に堕ちたいのか!」
……俺は機械だ。ヒューマンファクターは排除されている筈なのに、胸に拡がるこの行き場のないアレは何だろう…
糸冬 了。
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