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2005/11/20(日)
テニスの騎士団様(ディートリッヒとケンプファーF)
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「おや、人形使い。ラケットなんか持って何をするのかね?」 「…イザーク、君ね、ラケットじゃ人は殺せないよね?せいぜい肘殴って古傷背負わすくらいだろ…テニスだよ、テニス」 「ほう。君が紳士的なスポーツをするとは、些か意外だね」 「僕は何やったってサマになるのさ。そういうイザークこそ、テニスやった事ないんじゃないの?」 「愚問だね。私はイギリスにも居たんでね、そう、大学在席時は隣町の女子大との合同サークルで…」 「ホラ、早くコート入って。壁打ちで我慢するつもりだったけど、どうせなら試合しようよ」
「では1セットマッチ、人形使い、君にサーブ権を譲ろう」 「へぇ、余裕だね」 「…アンダー・サーブ?」 「その打球、消えるよ?」 「……!」 「消えた?」 「…ほう、だが私に同じ手は二度通用しないさ」 「だろうね。そら」 「…ブツブツ…」 「あっ!何か唱えてる!」 「来たれ!ベリアルの矢!」
「…イザーク、汚い。石田の波動球でも返せないよ」 「15-15。人形使い、本気で来たまえ」 「…もう一球いこうか、風のやまないうちに」
「断ち切る!」 「残念無念、また来世」 「打ちごろだね」 「私の魔術に酔うがいい」
オチないので 糸冬 了。
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