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2005/11/19(土)
ホストクラブ『騎士団-オルデン-』@
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新宿、歌舞伎町。 天使の美貌に悪魔の囁き、当店No1、ディートリッヒさん(22)の営業スタイル。
「いらっしゃい、エステル」 「ディートリッヒ、いいの?」 「何が?あ、何飲んでるの?モレシャン?」 「あっちのテーブル、ディートリッヒのお客様なんでしょう?あたし適当に居るから構わずに…」 「何言ってるの、エステル。君に僕以外が付くなんてありえないし、あのお客さんしつこくてさ…君が来てくれて助かった」 「うそ」 「本当さ。信じない?」 「…うん」 「じゃあ僕がこのシャンパン空けたら信じてくれる?」 「貴方お酒弱いじゃない!具合悪くなっちゃうわ!」 「いいんだ、エステルに介抱して貰うから」 「ダメよ、まだ営業時間中なのにNo1がツブれたら…」 「いいんだってば。そしたら他の席に付く事もない、ずっと君と此処にいられる」 「そんなの…他のお客さんに妬まれちゃう…あたしが困るわ。だからきっと貴方がツブれたら帰るわ」 「エステル、優しい君は僕を放って置いたりしない。いいじゃない、他の客がどう言おうと…介抱してよ」 「ディー…」 「朝まで、ね」
オーナー、カイン氏は語る。 「彼の営業は基本ですね!女の子は"特別"に弱いんですよ」
糸冬 了。
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