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2005/10/21(金)
大木アスト・アベル。
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地下宮殿にて。敵に囲まれたアストとアベル。
「アストさん、奴らが私を追ってくる間に貴女は外に逃げて下さい…巻き込んでしまって、本当に申し訳ありませんでした」 「…馬鹿者-ドビトーク-!友に頼られるは我らが名誉!この場は余が囮になる、汝は星皇宮へ参れ!」 「ですが、」 「よいか、しっかり走れよ!」 神父に二の句を告げさせず背を向けたアストは、発光するプラズマの槍を逆手に構え、ほんの僅かに口唇の端を上げた。 「キエフ侯アスタローシェ・アスラン―参る!」 …アベルは、加速状態に入らんとする白髪の美女に向け右手の親指を立てると、そっと前へ突き出した。
「ちっちきちー」
糸冬 了。
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