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2005/01/24(月)
終戦のローレライ
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先週末は土・日と休みだった上特に予定もなかったので、少し前に買ったまま読んでいなかった本を読んでいました。 何の本かといいますと、「終戦のローレライ」という娯楽小説で、映画化されて(というより映画化を前提に作者さんの所に依頼が来たそうですが)、まもなく(確か3月?)に公開される「ローレライ」の原作です。 内容はというと、太平洋戦争終了間際にドイツで開発された秘密兵器・ローレライを巡って、ローレライ回収の密命を受けた日本海軍潜水艦・伊507号とアメリカ海軍との闘いを描く戦争ものです。
映画化を前提にしているだけあって、戦闘シーンなどの描写もすごかったのですが、それよりもすごいと思うのは伊507号の乗組員や彼らと一緒に伊507号に乗り組むことになる日系クォーターのドイツ人将校やローレライの核であるその妹、敵となるアメリカ海軍潜水艦の艦長たちの人間ドラマで、戦時下の軍人という立場上、“個人の意思”というものが許されない人達が、何のために戦うのか、自分の進むべき道はどこなのかを問いながら、展開していくストーリーは読んでいて思わず感動してしまうくらいでした。(^^) 作者の福井さんという方はこういうストーリ展開が得意で、落ちこぼれてしまった軍人さんが守るべきものを見つけて立ち直っていく話が多いんですけど、根幹は同じような話なのに何度読んでも感動するんですよね、、、 一昨年読んだ「亡国のイージス」という海上自衛隊ものの小説にもやっぱり感動しましたし、、、(^^)
福井さんの小説に感情移入するのは、主人公の一人が大体必ず、かつては優秀だったけど今は落ちこぼれの軍人さんで、しかもその人は40代くらいで大柄で固太り、、、そして顔はいかつく、言動は粗野だけど根は優しい“野郎系”、、、という理由もあります。(^_^;) そう、、、僕的には“萌え”キャラなのです。(^_^;) そういう人が事件に巻き込まれ、戦いながら、命がけで忘れかけてた自分の信念を取り戻していく展開は、また“萌え”なのです。(^_^;)
どんなに感動する話を読んでも、結局はソレかい、、、なのですが、、、(^_^;)
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