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2006/03/25(土)
弁当箱
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ある日一人の男が自分の眼鏡を踏んずけてしまいましたとさ
そしたら柄の部分の付け根がくにゅ〜っと曲がってしまったとさ
男はたいそうビックリして無い脳みそをフルに回転させて一つの案を考えたとさ
『よし!力ずくで元に戻そうではないか!』 そして男は右手と左手を使いくにゅ〜っと付け根の部分を元に戻したとさ
しかしその瞬間!
『ッパキ』
………
そうです
何度も何度もくにゅ×2していた為金属疲労でついに柄の部分は折れてしまったのです
あまりの急な災難に男はコンタクトレンズやらでその日を乗り越えました
そして…
夕方男は新しい眼鏡を買いにメガネドラックに行きました
店内にはそれはそれは色々な眼鏡がありました
しかし金欠で有名な男は当然『セットで10000円〜』的なコーナーに行きました
いろんな眼鏡をかけて見ながら男は思いました
『なんで安い眼鏡は微妙な形が多いのだろう…?ここをただこうするだけで良い形になるじゃない!あ〜どうしてここをこんなに太くしちゃうかなぁ…あ〜形良いのになんでこんな色にしちゃうの!
『う〜ん安い眼鏡は買わせない為にわざとどこかしら微妙なポイントを入れているんではないか?』
そんな皮肉な考えを男は抱いてしまいました しかし諦めなかった男の前に一つの眼鏡が現れました
黒渕のややコンパクトな感じ
そう まさに男が求めていた眼鏡でした値段はやや予算オーバーしたものの男は満足しました
そして目の検査や会計を済まして店を出て行こうとする男に店員さんが声をかけました
『只今35周年記念でして、お客様にこれをプレゼントしてるんです!』
そういって男が手渡された物は京都土産のお皿でした
男は思いました
なぜ眼鏡屋で京都土産の皿なのかと
考えれば考えるほど分からなくなった男は一つの案を考えました
そう 考えるのを止めたのです
男は何も考えず笑顔で受け取ったのです
『ありがとうございます!』
そうひとこと言い残して…
おしまい
この話は一人の男の実話にもとずいて書かれたものです
その名は
金
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