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2005/02/12(土)
みんなが笑いかける
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駅の近くのスーパーの前の柱近くで母を待っていると、通りゆく人たちが私の方を見て笑いかける。
近寄って話しかけてくる人もいる。
遠くから立ち止まって見つめる人もいる。
キャッキャッと騒ぐ子供と喜ぶ家族もいる。
夫婦も仲良くこっちを見て話しをしたりしている。
みんなが笑いかける。
なんだか駅で注目の的になり恥ずかしながらも私も始終ニコニコとしていた。
こんなにもみんなの心を溶かす、コミュニケーションのつなぎめになる、こいつ……て。
そう、私の膝モトにはこいつが居た。ハナという犬だ。
すっごいなぁ。 彼女は茶と黒のくりくりとした栗毛に身を包み、大きな四角い胴体に直線に太い足が伸びて、かわいい小さな尾がピコピコと動いている。
そして栗毛に埋もれている小さなくりくりした目が二つ、こちらに向いている。
普段通り過ぎて言葉も交わさない人が、たったこいつがいるだけで笑顔で話しかけてくる。
アメリカなどの海外では、エレベーターに乗ったら何か一言挨拶をしたり言葉をかけあったりする。 日本では知らない人たちと話しをするには抵抗がある風潮がある。
こんなに多くの人が通り過ぎているのに、誰も見向きもしないで話しかけることもないなんて寂しいなぁ。
みんながちょっと誰かに気をかけるだけで、どれだけの犯罪や事故が防げるだろう。 倒れそうになる人を未然に助けられることだってできるのにね。
こんなにかわいいこいつが気づかせてくれた。
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