えりこの日記
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2004/08/30(月) 自然の脅威は
台風が珍しく大阪に接近して、激しい雨風。

なぜだか、激しい雨が降ると、気持ちが淋しげな気分になり、いてもたってもいれなくなるので、私は早々と眠り姫になりました。
0時ごろになると、目が覚めます。

階下に降りると、居間のカーテンが踊っています。
母の寝室のカーテンも踊っています。
私が「窓 開いてるの!?」と驚いて聞くと、母は、「下は閉めてるから大丈夫よ。上の窓が開いてるだけだから♪」
「ふーん」
確かに上の小窓が開いているだけなのですが、びゅんびゅん風が入ってきています。
そこで、見過ごすところも、血は争えない娘です。

夜中はなおのこと激しい風雨です。
母はこの前、「自然は脅威よ!十分気をつけないとね!」と目を丸くさせて話していたのに、
その自然の脅威がまさに目の前に来ているという、その存在自体に気がついていないかのように、ごく普通に振舞っています。

そして翌朝、雨は止みましたが、なんと隣の家からガーデニング用の壁にかける大きな一帖ぐらいの格子板が、我が家の裏手に飛んできていました。

さすがの私も驚いて母を呼びます。
母はしばらく唖然として、「台風って来てたの?そんなひどかったの?」と信じられない様子。
“なんでやねーーん!・・ねん・・ねん・・ねん・・・”私は目まいとともにその板とともに倒れこみそうになりました。

寝室の小窓も開けたまま寝ていたのに、気づかなかったとは・・・
さすが、阪神大震災のときも気づかなかっただけある強者であります。

母は震災のときは、心地よく夢の中で揺れていたようです。
そして、揺れ終わり、ガラス食器が割れる音で気がつき目が覚めた模様。
大事な食器が割れる音で「泥棒!?」とびっくりして起きたのであります。

そして、あれだけ気づかなかっただけあるのに、震災後1ヶ月ほどはいつ地震が来ても逃げれるようにと、家の中をテニスのスパイクシューズを履いて生活をしていたとさ・・


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