えりこの日記
最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2004年6月
前の月 次の月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
最新の絵日記ダイジェスト
2005/06/12 新ブログ
2005/03/26 ありがとうございます
2005/03/23 涙の誕生日
2005/03/17 ずっと・・・
2005/03/15 愛すべきものたち

直接移動: 20056 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 月 

2004/06/15(火) 有ることを知るには
学生時代卒業前の思い出として、屋久島に鈍行で行きキャンプをしながら島を回ったことがある。

鈍行だから当然一日で着くはずもなく、駅の近くで寝泊まりをしながらだ。
私はこの時とばかりに新品の少しいい靴を履いていったが、寝ている時に誰かに持ってかれた。
こんなときあまりいい靴は履いていかないことだと思った。

これから海峡を渡るという時、あれが桜島だよと、指差された先に見えた風景は、何とも言えず雄大に見えた。

屋久島に着き、キャンプをしながら転々とし、雨のなか屋久杉を見に行ったりした。

すべてが初めての経験だった。

家に帰ると気づくわけだ。

屋根がある!
雨が降っても雨が入ってこない!
布団で寝れる!

今までが当たり前だったことがすべて新鮮で、有ることに驚きと感動の連続だった。

そう、有ることが当たり前で、そのなかにどっぷり浸っていたから、有ることにさえ気づいていなかった。

これは大きな発見だった。無くなって初めて有ったことを知る。その存在の有り難さを知った。

雨が降れば、道理からいえばそのまま雨に打たれる。
だが、屋根というものがあるから雨をしのげるわけだ。

私たちはやもすると、健康であることを忘れることがある。
でも、病気になって動けなくなって初めて“健康”というものを知る。

危険があるから安全を知る。

戦いがあるから、平和を知る。

裏があるから表がある。


すべて、相反するものの存在により有ることを知らされる。

悪者がいなければ、正義のヒーローなんて出てこない、正義という言葉さえ出てこないかもしれない。

つまり悪がなくなると正がなくなる。
ということは、正がなくなると悪がなくなる。

つまり、なにもない。

すべては相反するものによって成り立っているのかしらん。

そう考えると、目の前の一見不幸と見える出来事も、幸せを知る大事な大事なレッスンなのかもしれないですね。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.