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2004/05/22(土)
根拠のない自信
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スガシカオというミュージシャンがいる。
私は彼の音楽が好きだ。
荒涼とした雰囲気を漂わせながら、非常にシンプルな真実を突きつけ、聴いている者をどきっとさせる。
その彼が、今日テレビでインタビューを受けていた。 彼がデビューするまでの話や音楽に対する思いを語っていた。
彼は世にでる前から、音楽のCDやレコードは誰よりも持っていたし、 誰よりも聴いていたと言う。 そして誰かに言われるまでもなく、オレは「天才」だと、根拠のない自信が常にあったという。
私は、やっぱり…と思った。 その根拠のない自信が、彼を光らせ、彼をのしあげていたのだ。
普段、人は真面目さゆえか、ちょっとした失敗や、挫折で自信をなくしたり、経験値や憶測から自分を計ろうとする。
いやいや、 何が起ころうとも、自分は天才だと思っておけば、自分の可能性へチャレンジする意欲が湧いてくるの!
そのうちに能力への扉が次々と拓かれていくのだ。
『やわらかな遺伝子』という本がある。詳しくは読んだことはないが、遺伝子学的にいろいろなことが解明されてきているようだ。 要は、親、育ってきた環境に関係ない、もうひとりのまっさらな私がいる、てことかな。
だから私は〇〇だからできないかも…ていうことは、考えても無駄!ムダムダ……!てことだ。
改めて気付いた。根拠がなくても自信を持っていい、てことが。
でも、ここで取り扱い注意。 天才だと思って、いつかはなんとかなると思って、寝ていてはだめ〜。
スガシカオは、いつもなにか強力な力によって引っ張られてきたという。
そう、なにかの力に…
たとえば、あれよあれよというまに、回りの体勢や状況ができあがり、そこにいつのまにか居た、みたいな。
いわゆる運がいい、ていう状況。
とんとんと、自分以外の力によってのしあげられる、というか。
じゃあ彼は何もその準備ができていなかったかというと、そうではなく、それまで相応の下積みはしていたんですね。
彼にその準備ができていたから、勝手に回りの環境が整って、彼はそこにぐいぐいと引っ張られていったというわけ。
それは、彼の意志と自信が引き起こした、能力の練磨によってその度、達成された内面の結晶のようなものが、外の環境を引き合わせたというか、外に彼そのものが創りだされた!
そして、懸命に創りだした作品さえ、少しでも納得がいかないとか、なにか違うと感じ れば、即消す。
その実直さというか、潔さにも驚く。
あくまで、自分と真っ向から向き合っているという彼の姿勢が、 どこまでも格好いい。
そして、彼のそんな一面を垣間見て、 私も今日から、自分のことを『天才』と思おう・・・と密かに(って全然密かにじゃないね)決意するのでありました。
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