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2007/04/24(火) クラスメートはあしゅるくな人だった
そんな訳で昨日の続き!
******


「正義様、それで……ミチルちゃんを手当てしていた時に、
彼女から言伝を頼まれていたのですが…」
「…何だ?」

此処は里でも辺境に位置しており、しかも里を統括している
正義たち服部家の敷地内と言うこともあり人は滅多に近寄ることがない。
しかし灯里は一度周囲を見渡し、自分たち二人以外に誰も居ないことを確認してから口を開いた。


「"もしも次があるのなら、その時は本気でお願いします"…と」
「………………」
「…まあ、確かにミチルちゃんの言う通りなんですけどね……」
服部家が里を治めるようになったのは、20年前とつい最近のことである。
それまで世襲制だった里の体制に危機感を抱いた先々代が
弟子であった先代―――正義の実父に後を継がせたのが始まりである。
今は訳あって息子である正義がそれを継いでいるが、
それは灯里も所属している里の特殊なエリート部隊を率いている双子の弟と同様に
里の者たちにきちんと実力を認めさせた上で掴み取ったものである。
しかし、それを快く思っていない人間も存在しており、
もしも身内に少しでも甘い顔をしてしまえばそれだけで
これまで先代、先々代、そして自分たちが築き上げてきたものが駄目になってしまう。
そういった関係で正義は先刻も不可抗力ではあったが規則を破ってしまった妹をひっぱたいた。
だが、七割程度の力しか出していなかった。

「正義様は成義様程とはいかずとも、元々の力が人並み以上ですし、
普通の人から見れば十二分に人でなしなんですけどねー…」
だが此処は忍の里。
そんな些細な違いでも見抜いてしまう人間に見られてしまう可能性は十分にある。
「だからミチルちゃんも…」
「………ああ、分かっている。
もっとあの場で自分が里の長として背負っているものをきちんと自覚するべきだったんだ。
………だが、ミチルがそう言ってきたのは、きっとそれだけじゃない」
「え?」
最後の一言に灯里は疑問符が飛ぶ。
「…いや、服部という家も一筋縄にはいかないってことさ。」
「………」
「ところで、灯里」
「はい?」
「ミチルは今はどうしているんだ?」
「…………ぷっ」
正義があまりに真顔で尋ねてくるので思わず灯里が吹き出した。

******
想定外の長さになってきた…(…)


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