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2005/04/09(土)
ディズニー流トイ・ストーリー
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7日付Jim Hill Mediaでおもしろかったもうひとつの記事。
Eisner's Orphans http://www.jimhillmedia.com/
“アイガーがディズニーCEOに就任したら真っ先に切りたがりそうなアイズナー時代の迷プロジェクト”という、 全体的にもなかなか興味深いお話だが、その中に噂の「トイ・ストーリー3」が出てきたのが興味を惹いた。
いやはや、このプロジェクトこんなに進んでいたとは知らなんだ。 2008年に劇場公開予定だった?ロイ・コンリ(「トレジャー・プラネット」プロデューサー)が雇われてた?? バズ・ライトイヤーがリコールになって台湾に戻される…!というストーリーで。 劇場公開?
・・・本気?
これはアイガーさん、早急に覆さないとヤバイことになるんでないかい(^^;
しかし、この記事で思い出したのだけれど、かくいう私も以前、 こんなトイストーリー3なら観てみたいかも、と思ったことがあった。 確か、Laughingplace.comの掲示板で見た話題がきっかけだった。
***以下、「トイ・ストーリー2」のネタバレ含む***
ジェシーの持ち主だったエミリー=アンディのママじゃない?という説を唱えている人がいたのだ。 読んだ時は、すごい発想だけどさすがにそれはないんじゃ、と思ったのだが、 もし本当にそうだったなら…と考えると、なかなかいい設定になる気がしてきて。
だって、昔捨てたオモチャに自分の子どもの部屋で再会したら…想像しただけで、切なくない? (それに、いつの間にか子ども部屋に自分の知らないオモチャが増えてたら親としては心配するよね? というのがトイストーリー2のラストで気にかかった点でもあったし^^;)
かつてのエミリーくらいの年になったモリー(アンディの妹)とジェシーとの間に芽生える友情、 そしてエミリーのジェシーとのほろ苦い思い出を、母娘の絆を軸に描いたら、 ちょっと泣けるしみじみした話ができそうな気がする。
もちろん、元のトイストーリー的雰囲気から思い切り逸脱してることは承知の上だけど。 どうせディズニーがやるんだったら、ピクサーのヘタな真似っこでしょぼい続編にするより、 ベタベタディズニー路線に切替えちゃう方が潔く割り切れそうだから。 そこまでするんなら、ディズニーが手がけた甲斐もあった!みたいな。 オリジナルの世界観のぶち壊し、ピクサーファンの怒りを買うには違いないけど(^^;
考えてみると、ピクサーの今までの作品はすべて男の子の世界、男性が主人公のお話だ。 カウボーイ人形とスペースレンジャーも虫もモンスターも魚もスーパーヒーローも車も、思いっきり男の子ウケのいい題材。 かつて、ジョン・ラセターが奥さんに「魅力的な女性キャラを出せないなら家に帰ってこなくていい!」と勧告されて 苦心の末に作ったキャラクターがジェシーだったという、どこまで本当かわからないけど笑えるエピソードもあったが、 彼女だって、設定としてはヒーローに救われる苦境の乙女という役どころで、お話の主体にはなれなかったわけで…
ハリウッドで、女性が主人公の映画は大ヒットに至らない、と言われていたことがあったが、 ピクサーの人気と、ディズニー(女性メインが多い)不人気の一因もこのへんにあったりして? 男の世界の話は女性も普通に観に行くけれど、逆の方はなかなか難しいようだ。 女性が主体の話となると、それだけで女性限定の匂いが漂っちゃう、そんなもんなのかな。
そういえばピクサーに限らず、CGアニメーションの大作で女性が主人公ってのはまだ聞いたことがない。 それを考えると、ディズニーフィーチャーアニメーションCG第一作目となる「チキン・リトル」の主人公が いったん女の子という設定になったにもかかわらず最終的に男の子に決まったのも、うなずける。 (ちなみにこれもJim Hillの受け売りになるが、女の子だったチキン・リトルの声は あのホリー“イラスティ”ハンターが当てていたとか!) 女の子のままでもよかった気がするけどね、あくまでディズニーらしさを追求するならば。
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