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2005/03/24(木) 「シャーク・テイル」
ホノルルから帰国する機内で、ドリームワークスの「シャーク・テイル」を観た。

ご存知の方はご存知の通り、私はドリームワークスが嫌いだが、
未だに映画館でドリームワークスのアニメーションを観たことがない。
食わず嫌いってヤツだ。
まあ世間には私のように、ドリームワークスと聞いただけで毛嫌いする
どうしようもないディズニーマニアもいるってこと。
残念ながら、理屈じゃない感情の問題なんでこればっかりはどうにもならない。

しかし、「シャーク・テイル」。身構えたわりに、不快感は全くなかった。
あからさまなディズニー叩きもないし、ピクサーの「ファインディング・ニモ」とも類似点がほとんどない。

「ニモ」のようにリアルな海に生きるお魚たちの話とは違って、
こちらは、人間の社会をそのままお魚の世界に置き換えた物語だ。
現代的な都市の描写などは、どちらかというと「モンスターズ・インク」のモンストロポリスに近いかも。
ただ、モンスターたちの日常がほのぼのとしたユーモアに満ちていたのに対し、
こっちの魚の世界はかなり殺伐としている。
NYのタイムズスクエアに似せたけばけばしいネオン、サメのギャングに支配された、貧富の差の激しい社会。
海の中ならではの美しさや広大さは全く見られず、全体的にごちゃごちゃして息苦しいシーンばかり。

キャラクターも同様に、派手で落ち着かず、親しみはわかない。外見だけでなく、中身も。

とにかく、主人公の魚(ウィル・スミス絶好調)が好きになれなかった。
見栄とハッタリだけで生きている自己中で騒々しいお調子者。
「ムーラン」のムーシューから憎めないところやかわいさをすべて奪ったらこうなるかも、というような、
いってみれば救いようのないウザキャラ。
こんなのが脇役じゃなくて主人公なんだからたまんない。

相棒になるサメの方も、いいヤツなのかと思ったらそうでもなかった。
心優しいのと、気が弱いのとは別の問題だ。
しかもこいつ、小心者のくせに意外と図々しい。ダメだ、好きになれない。

その他、いかにもニクイキャラ!と呼ばれたくて目配せしてくるかのような脇役もわんさか出てくるんだけど、
正直、誰にも心惹かれなかった。どうでもいい感じ。

でも、それでいいのかもしれない。
キャラクターに感情移入などする必要がない、浅く傍観していられる映画。

お話も、それなりにおもしろく作ってあって、ベタでわかりやすい。
(ここまで予定調和的なので、言ってもネタバレにはならないと思うが、)
お調子者がハッタリを続けて続けて続けて、最後にゴメンナサイして丸く収まる。
結局、幸せの青い鳥は身近にいたんだね、と。

次の日には忘れてしまうかもしれないけれど、その時にはそれなりに暇つぶしになる作品。
そういう路線もアリかもな、と思う。というか実際、世の中そういう映画の需要もあるよね。
もちろん、アニメーションがそんなのばかりになってしまったら困るけど。

そうそう、今回、英語版と日本語吹き替え版を交互に聴いていたんだけど、
どちらも声の演技はなかなか良かったと思う。
つーか英語版はボイスキャストのセレブたちがそのまんまキャラになってるだけで、
吹き替え版もそのイメージを継承した芸能人がやってるっていうだけなんだけど…。
レネー・ゼルウィガー→水野美紀あたりはかなり上手だったし。
ただ、アンジェリーナ・ジョリー→小池栄子だけは勘弁(^^;


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