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2005/02/09(水) 「メリーポピンズ スペシャルエディション」特典編
DISC 2をひととおり観終わったので、雑感を。

◆音楽とすてきな思い出
ジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク、そしてリチャード・シャーマンが
一同にピアノを囲んで語るという、なんともゴージャスな企画。
3人の現役の姿は、年月を感じさせながらも、まさか40年も経ったとは信じられない。
とりあえず、自分の40年後を想像して、こんなにはつらつとしていないことだけは確信が持てる(^^;

ディック・ヴァン・ダイクはかつて演じていたご老体(笑)には程遠く、いまだに好青年って感じだし、
(そういえば、バートって時々ジム・キャリーに見えると思っていたら、音声解説でディックご本人が
“ジム・キャリー風”なんて言ってたのがおかしかった。あなたの方が先ですってば!)
ジュリー・アンドリュースには、まさにディズニーの伝統、ディズニーの顔、といった品格がある。
彼女が「シュレック2」に出た時、“裏切られた”と嘆いたファンの気持ちもわかる気がするな…。

対談の最後には、ほんのさわり程度とはいえ、
リチャードのピアノにあわせて歌うジュリー、踊るディックという夢のような光景が。

◆音楽の旅
リチャード・シャーマンが「メリーポピンズ」の舞台セットを巡りながら映画の名曲、
そしてお蔵入りとなった曲の数々を紹介するという、これまたお宝な企画。
しかし…“チンパンズー”はやはりお蔵入りで妥当なんじゃ、と思ってしまったのは私だけ?(^^;

◆「スペシャルストーリー」
今回のDVDのために作られた短編。
日本語吹き替えしか選択できないのは日本版DVDの宿命か…。
ジュリー・アンドリュース出演のありがたみが半分になってしまった。
せっかくおなじみのデイヴィッド・オグデン・スティアーズとかも声の出演しているのにね。

さらに残念なのはアニメーションのスタイルがどうにもチープで「メリーポピンズ」に相応しくないこと。
最近のTVのカートゥーンみたい…と思ったら、案の定、日本で下請けしてるですか…。
バートの描いたチョーク画みたいなタッチだったらよかったのになぁ。

とはいえ、メリー・ポピンズまだまだ現役!と感じさせてくれるオチは、楽しい。心憎い企画。
アニメーション部分さえ良かったら、これ以上なく素敵なトリビュートになっていただろう。

◆「製作の舞台裏」
 メイキング・オブ「メリーポピンズ」
50分以上という長さを感じさせない、メイキング編。
何よりここでも、40年後のキャスト・クルーの姿がたくさん見られるのがうれしい。
多くの人がまだまだ元気なのに驚くが、一番若いはずのマイケル役のマシュー・ガーヴァーが
すでに他界してしまっているのが余計に切ない…。

現在のディズニーから、ドン・ハーンとアンドレアス・デジャが顔を出しているのは意外だった。
なぜにデジャ?と思ったのだが、「ロジャーラビット」でディズニーを代表するアニメーターとして活躍した彼が、
アニメーションと実写の融合の先駆者的な「メリーポピンズ」にコメントを寄せるのは考えてみれば自然なこと。
はにかみながらの発言がとっても謙虚で、やっぱいいヒトだな〜と思わずほのぼのした。

内容は音声解説と被る部分も多かったけど、原作者との交渉の難航や
「マイ・フェア・レディ」との宿命の対決など、わりとオープンに語られていて、興味深かった。
ファンにとっては毎度おなじみのエピソードなのかもしれないけど。

あと個人的に強烈だったのが、“ステップ・イン・タイム”のリハーサル風景…
ダンサーの人たち、海パン一丁で踊ってんの(爆)
ああここは、霧のロンドンじゃなくて太陽のカリフォルニアだったんだ、と再認識させられた。

全体的に、「メリー・ポピンズ」へのトリビュートよりウォルトおじさんへのオマージュという趣向が強いような印象も受けたが、
まあ、ウォルトの最高傑作と呼ばれる作品なので、当然のことなのかもしれない。
リチャード・シャーマンが最後に語った、“2ペンスを鳩に”のエピソード…あれには涙せずにいられないもん、ねぇ。

◆ワールドプレミア
最近発掘された貴重な映像とのこと。
昔の有名人なんて誰も知らない私にとってはほとんど有難みはないが、それでもこういうの好き。
当時の興奮が伝わってくるし、ディズニーのライブキャラが何気に古かったりしておもしろいんだよね(笑)
今ではなかなか珍しいとんすけやフラワーが登場してたり。

それにしても、当時の人たちがやたらに“古き良きハリウッドみたい”と回想に浸ってるのには笑ってしまう。
今の私たちからしたら、当時が充分“古き良き時代”に見えるのに。人間いつでも、昔はよかったと思うものなのかな。
そんな中、“まだまだこれから”とひとり先を見つめていたウォルトおじさん、さすがだ。


「メリーポピンズ」という名作は、これからの時代も繰り返し発売され、受け継がれていくんだろうけど、
時機的なことを考えても、内容的にも、今回のDVDより充実したバージョンが果たしてできるんだろうか。
限りなくプラクティカリーパーフェクトに近い、スペシャル・エディションだったと思う。


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