ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2005年2月
前の月 次の月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28          
最新の絵日記ダイジェスト
2005/05/12 終了のお知らせ
2005/05/07 Happiest Homecoming On Earth!
2005/05/01 ミニアンケート
2005/04/29 「ジャングル・ジョージ」
2005/04/24 WDCCをめぐる悩み

直接移動: 20055 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 月 

2005/02/05(土) 「メリーポピンズ スペシャルエディション」本編
2月5日は「ピーターパン」公開日、そして確かハラさんのお誕生日だったはず。おめでとうございます♪

さて。先月発売された、「メリーポピンズ スペシャルエディション」を観た。
小さい頃から親しんできた作品だけど、全編通しで観るの、何年ぶりだろう。
懐かしく、かつ新鮮で感慨深かったのだけれど…

とにかく今回驚いたのが、思っていたより長い映画だった、ということと、
こんなにハチャメチャ、というかムチャクチャ(笑)なストーリーだったんだ!?ということ。

無礼承知でアホアホ調に要約してみるとこんな感じ?

こちらバンクス家だけど、隣に変なのが住んでて年中大砲飛んでくるわ、
空から正体不明の女が降りてきて乳母になっちゃうわでそりゃもう大変。
でもってこの乳母が、指ぱっちんで物を動かしたり絵の中に入り込んじゃったり、
俗に言うスーパーパワー(笑)の持ち主でプラクティカリーパーフェクトときたもんだ。
パパはお堅い銀行員だけど、時代はやっぱフリーター、大道芸から煙突掃除まで何でもありでしょ。
ロンドンの空は煤だらけ、街はハトだらけ、煙突は怪しいお兄さんだらけ。
なんかもうわっけわかんない、とにかく踊っとけ Step in time!みたいな。
そうこうするうちに銀行は破綻の危機でパパはリストラ、お偉いさんはポックリ逝っちゃうし
相当やばくないこれ?そうだ、みんな凧とか揚げてるうちに風に乗ってずらかっちゃえ!!

す、すごい話。

(以上、全部において不適切な表現がありましたことを深くお詫び申し上げますm(_ _)m)

えーと、無駄な悪ふざけはこのへんにしといて(^^;

名曲の数々、怒涛のミュージカルシーンには、ただただ圧倒された。
特に、「2ペンスを鳩に」は何度聴いてもしみじみと名曲だなーと。

それから、目を見張る映像。
これが40年も前に製作されたことを思うと、もう、マジカル!としか形容できない。
アニメーションと実写の合成部分は「ロジャーラビット」にひけをとらないくらい自然だし、
何気なく見ていたフライングシーンは全部ワイヤーで宙吊りだったのかと思うと、
魔法の裏に隠れた製作陣の才能と努力に、感服…。

そういえば、小さい頃は、どこまでが実写でどこがアニメーションなんて、ちっとも考えたことがなかった。
自分も指ぱっちんがうまくできるようになればお片づけができると信じて疑わなかったくらいだし(笑)
メリーゴーランドのシーンとか、夢みたいで大好きだったなぁ。

少し大きくなってから数年前までは、実写部分はロンドンで撮られたとばっかり思っていたので
あれが全部室内のセットで、背景は絵だと知った時はびっくり仰天だった。

びっくりといえば、今回のエンドクレジットで初めてディック・ヴァン・ダイクが2役やってたのを知り…
のけぞっちゃったよもう。(吹き替えの山ちゃんは2役ではない…よね?)

物語の時代設定が1910年ってことも、今回まで知らなかった。
どうりで、ママが参政権運動やってるわけだ。あの母さんのすっとぼけキャラ、好き!

時代的な話を少しすると、世紀末からエドワード朝あたりのロンドンっていうのは、
産業化が進み世の中が激変する中で、労働者の貧困や環境悪化などいろんな社会問題が起きたり、
社会進出を求める女性たちとそれに対する抑圧の動きがあったり、
退廃的な思想が流行したり、いろいろと大変な時代だったはずなのだ。

にも関わらず、というか、それゆえなのか、この時代のイギリスに惹かれる人の多いのには驚かされる。
そして、この時代に書かれたり、この時代を舞台にした物語ってのもまた多いんだよね。

参考までに、ディズニーアニメーション関連に限っても、
イギリス人キプリングが「ジャングル・ブック」の原作を出版したのが1894年。
「オリビアちゃんの大冒険」は1897年のロンドンが舞台。
「ピーターパン」の戯曲の初演が1904年、小説版が出たのが1911年。
「トード氏」の元になった「たのしい川べ」は1908年の本。
「くまのプーさん」のクリストファー・ロビンは1920年生まれ。
イギリスからは外れるけど「アトランティス」の時代設定は1914年、といった感じ。

「メリー・ポピンズ」ですごいと思うのは、この時代のイギリスの負の要素が
ちゃんと出てくるにもかかわらず、それが心地よく描かれてちゃってるところ。
絶対健康に悪い煙突掃除という肉体労働がいかにも楽しげで、
悪名高き煤にまみれたロンドンの街が、こんなに美しく見えるなんて。
どんな時代のどんな場所だろうと、見方によってはいいところがある。
それを見出して楽しまなくちゃ、ていう、古き良きディズニーならではの楽観的な大らかさだろうね。

「楽しむ」という姿勢が、この作品のキーワードともいえて、
音声解説からは、キャストやクルーも本当にこの映画作りを楽しんでいたんだな、というのが伺える。

ジュリー・アンドリュースとディック・ヴァン・ダイクが当時を懐かしみ仲良く話す様子に心が温まり、
音楽を手がけたシャーマン兄弟の一言一言の含蓄の深さに感じ入り、
ジェーンを演じていたカレン・ドートリスの子役ならではの回想に思わず微笑んだ。
(驚いたり怖がったりは、演技じゃなくて素のリアクションだったとか…。
あと、彼女が撮影中に寝込んでしまった時、ウォルトおじさんが
大きなクマを抱えてお見舞いにきたというエピソードには思わずじーんときた。ええ話や〜)

なんか、聴いている方まで幸せな気分になれる音声解説だった。
この名作に携わった多くの人の今現在の声が聴けるということは、確かに幸せに違いない。

しかし何を隠そう、自分的に一番心に強く残ったのはポップアップトリビアで、
あたし今年でメリー・ポピンズ(と、彼女を演じた時のジュリー・アンドリュース)と同い年じゃん(汗)
という、どうでもいい衝撃だったんだけど…(^^;;;

DISC 2の特典映像については、まだ観ていないので後日。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.